面白い物件を手に入れた。
神奈川県のある町の東京駅まで1時間10分の始発駅徒歩2分中古区分マンションだ。最近湘南地域はテレワークの広がりもあって都心と変わらない価格になっていると言っても過言ではない。
このマンションを普通の価格の6割程度で手に入れた。
種明かしはいくつかある。
まず最初に土地が借地権なのだ。当然土地価格は除いた建物だけの価格になるので安くなるのは当たりまえだ。その分毎月土地の賃貸料を払わないといけないし30年後更新料を払わないといけない。
一方で土地の固定資産税は支払わなくて済むことになる。また銀行借入金が少なくて支払金利も少なくなる。借地料の方が当然固定資産税より高いのが普通だが、良心的な地主であればその差額は桁が違うというようなことはない。
借地権を嫌う人は多いが旧借地法でも新借地法でも借地を借りる人の権利はかなり守られている。
最低でも30年間(旧借地法だと20年間)の契約になってあとは最低でも20年、10年となる。そして正当な理由がない限り地主は借地人に出て行けとは言えない。また借地人がごねればかなりの確率で居座ることもできるらしい。
実際地主にしてもよほど人気のある土地でない限り借地人に出て行ってもらって新たに建物を建てて売却したり賃貸するのは資金がいるしリスクが大きい。だからほとんどの場合地主は借地契約の延長に応じる。
借地権の不動産の場合なかなか銀行が融資をしないという傾向があるようだが、自宅であればかなりの確率で融資が付くだろうし、投資金額が少なくて毎月のローン返済が楽だというメリットがある。
よく借地権の場合土地が自分のものにならないという人がいる。だがそもそも儲かるのであれば、あるいは住むだけなら土地など所有しないほうがいいのではないかと私は覆っている。
参考までにだが私はもともと物を「保有」することに執着がない。不動産投資で土地や建物を「保有」することについてもどうでもいいと考えている。利益が出てキャッシュが出てくるのであれば「保有」することにはこだわらない。
デメリットは銀行の融資が付きにくい、売却するときに高く売れない、などだがそれ以上に安く購入できるというメリットは大きい。
土地保有であろうが借地権であろうが 賃貸に出しても自分で住んでもなんら違いはないはずである。
アパートの賃貸人が借地権だからいやだという人はいないし、自分で住んで借地権だから住み心地があるいということもない。
数が多いわけではないが借地権の不動産に投資するのも一つの方法かと思う。
2020年9月27日