ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

同期で一番男前は岸田、頭のいいのは茂木、性格がいいのは安倍の本当の意味

 「同期で一番男前は岸田、頭のいいのは茂木、性格がいいのは私」と茂木氏の政治資金パーティー安倍氏は言ったようだ。

 最近の安倍氏の言動は岸田政権が迷走しているからか、首相と言う縛りから逃れられたからか、思ったことを自由に発言していてる。今回もウィットに富んでさえている。

 この発言の裏を返せば以下のとおりになる。

 「同期で一番男前は岸田だが頭は悪いし性格も悪い」「茂木は頭がいいが男前でないし性格も悪い」「男前で頭がよくて性格がいいのは私です」と言うことではないのか。ちょっと考えすぎでおそらく安倍氏はそんなこと思いもせずに発言したと思う。  

 だが私には「岸田首相は性格が悪いから気を付けろ」と言っているように聞こえる。繰り返すが、本人が言うように性格がよい安倍氏だから政治資金パーティーで同期の悪口を言ったつもりはないはずだ。

 茂木氏の容姿はさておいて官僚に不人気であることは知られている、茂木氏が頭が良くて性格が悪いというのは多くの参道を得られるだろう。

 岸田氏について頭が悪いのは東大を3度落ちたことや今回の組閣、北京オリンピックボイコットの可否、10万円給付金の混乱、をみれば残念ながら多くの国民は認めているだろう。

 だが岸田氏が性格が悪いという点については彼が実直そうな中間管理職のような風体をしているのでそう思わない人も多いと思う。

 しかし自民党のドンであった二階氏を実質引退に導いたのは岸田氏だ。国民に人気の高い高市氏を政調会長に押し込めて封じ込めをしているのも岸田氏だ。かれは政略についてはかなり長けていると見るべきだ。

 私のビジネス経験から言うと男前はバカが多い、そしてバカは政略に長けている。なぜならば仕事ができないからそれに全力を注がないと生き残れないのだ。

 岸田氏は生き残るどころか、日本政治のトップである総理大臣になった人だ。政略については相当実力があると思って対処すべきと考える。下手をするとこの首相は長続きしてしまうかもしれない。そして日本の悲劇であることには間違いない。

2021年12月16日