ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

すべての太陽光発電計算式は根本的に間違っている、バカなことやらないで株式投資すべき。

 太陽光発電の計算式は根本的に間違ってる。

 それは「機会費用」を考えていないという点だ。

 「機会費用」を考えると今YOUTUBEやブログで出回っている太陽光発電の計算式はすべて根本的に間違っていることになる。そして「機会費用」を考えて計算をやり直すとほとんどのケースで儲からないという結果になるはずだ。

 太陽光発電の費用計算に撤去費用、屋根の修繕費用、損害保険費用が含まれていないことが多い。これらのアドバイスは容易にYOUTUBEやブログで得られるので、まず計算式にはこれらの費用を含めないといけない。

 その数値やリスクの取り方で結果は儲かる儲からないとなるが、平均して「やや儲かる」というものではないだろうか。

 しかしさらに考えないといけないのは「機会費用」だ。

 「機会費用」とはその資金を別の用途に使った場合との差と言っていい。

 資金を太陽光発電以外に投資した時との儲けとを比較をしないといけないということだ。

 もちろん銀行に預けておくことと比較すれば太陽光発電は平均して「やや儲かる」ことになるが、株式投資した場合と比較すると結果は違ってくる。

 200万円を自宅の屋根に設置する太陽光発電に投資したとする。一方でこの200万円を株式に3.6%の利回り(4.5%配当、税金0,9%、税引後3.6)に投資した場合200万円がどのように増えるかということと比較しないといけない。

 初年度200万円の3.6%の配当金7万2千円になる。翌年この7万2千円をまた投資する、配当金は毎年さらに投資することにすると計算は複利計算となって20年後に205万7千円の利益を生んで元金と合わせて405万7千円になる。

 200万円の設備投資した太陽光発電が20年間に200万円の設備投資資金を回収して、さらに205万7千円の利益を生むことは不可能なはずだ。

 さらに言うならば株式投資は20年後405万7千円になったあとも21年後からも毎年何もしなくても利益を出していく。理論的には最初の200万円は30年後に577万9千円、40年後には4倍以上の823万円になることになる。

 太陽光発電はいくら長持ちしても30年後には全部取り換えて一から始めないといけないのだ。

 さらに最初の20年を考えてもいざ資金が必要な時に株式ならば売って現金化することができる。もちろんその時に株価が落ちていることも考えられるが、自宅の屋根にある太陽光発電は売却して現金化することは不可能だ。

 流動性の見地から言っても太陽光発電株式投資にかなわない。

 例えば三菱UFJ銀行株式配当はおよそ4.5%前後だ。

 200万円の手持資金があるのならば、太陽光発電設備を屋根に取り付けて20年後の取り外し費用や毎月の発電量などを心配しているより、さっさと銀行株を購入して株価の心配をしている方が、手間はかからないし気分的にも楽だし結果的に利益もあると考えるのだがいかがなものだろう。

 

1.ゼロ金利で銀行から全額借りて設置するならば「やや儲かる」にはなると思う。

2.ただし株式は株価が上下するリスクがあるし、会社が倒産するリスクもある。

 

2022年1月4日

投資はご自身の判断とリスクでお願いします。