先日トンガの火山が大爆発したが、日本で火山の大爆発が起こって火山灰が降ったら太陽光発電はどうなるのだろう。
ネットで調べてみると火山灰が雨で流れるのを待つと書いてある。
火山灰が一日で終わるのだらいいが、おそらく数日続いたり、数か月間に数度ということになるのではないか。その間まともに発電できないということになる。
水道水で流す場合は水道水にカルキが入っていて乾くと太陽光パネルに付着するのでそれを拭き取らないといけないらしい。
風で吹き飛ばすという方法がパネルを痛めず一番いいようだが、そんな設備を購入しておかないといけない。もし購入していない場合は噴火の時同じことを考える人が大勢いるはずなのですぐに売り切れになっているだろう。
水道水で洗うにしろ、機械の風で吹き飛ばすにしろ、膨大なパネルを掃除するのは大変だ。まして屋根に取り付けてあったら屋根に上るのは危険で素人ができるものではない。
火山灰対策の太陽光発電業者の回答は歯切れが悪い。
富士山は過去2000年の間に10回以上噴火している。
火山灰が降ってくる可能性を過小評価してはいけない。200年に1回以上は噴火しているのだ。富士山のふもとであれば太陽光発電の寿命を10年とすれば10%の確率で火山灰被害に遭う。
江戸時代の宝永噴火では江戸の街まで火山灰が降っている。
投資するならばそのリスクも考えてやるべきだろう。
過去のブログで太陽光発電は万が一の時に現金にできない、つまり「流動性」がなく、20年後に設備や土地の始末の方法がなく、つまり「出口」がなく、お花畑環境保護者のレッテルを貼られる、つまり「カッコ悪い」ので到底まともな投資先でないことを説明した。さらに火山の噴火のリスクも考えておくべきだ。
さてさてネットを見ていたら、2000万円投資すれば全額自己資金だと20年間で3300万円戻り、全額借入だと3000万円戻ってくる。ぼろもうけはできないけど手堅いビジネスだと宣伝していた。
全額自己資金だと20年間で1300万円の利益、20年で割ると年間65万円、3.25%の利回りだ。
全額借入金だと20年間で1000万円の利益20年で割ると年間50万円、2.50%の利回りだ。
たった2.50~3.25%の利回りのために2000万円の現金を投資したり2000万円の借り入れをして20年間もかけて回収することを平気で「儲かる手堅いビジネス」と言っている業者自身の言葉が滑稽だ。
付け加えておくが廃棄処分コストはこの利益に含まれていないはずだ。
2022年1月30日