ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

必ず来る寒冷化や大津波を恐れないお花畑な環境保護主義者たち

 ハーバート大学の研究によると紀元後2023年間で人類にとってもっとも過酷な年は西暦536年らしい。

 アイルランドまたはアメリカ大陸の火山が噴火して世界中が冷夏になり、東ローマ帝国ではペストが流行し人口が大激減し中国でも飢饉が続いたらしい。

 スイスの氷河を70メートル深く掘り出し堆積物を調査して分析した結果だ。

 火山の噴火で冷夏飢饉になるのはこれだけではない。

 日本の浅間山が1783年に噴火し天明の飢饉の原因だとされている。浅間山噴火は欧州にまで影響し1789年のフランス革命の遠因であるともされている。

 このブログで述べてきたように人類が対処しないといけないのは温暖化よりも寒冷化だ。

 地球の二酸化炭素が高くなれば食物はよく育ち家畜も増えることになる。気温が上がれば砂漠化するところが出てくるだろうがそれと同等あるいはそれ以上の土地が耕作可能地域になる。温暖化によるデメリットはあるがどちらかと言えばメリットの方が多い。

 逆に世界が寒冷化すれば必要な食料が一気に不足することになる。

 わずか2000年余りの間に人類は火山の噴火による飢饉で何度も人口の何割ものひとを餓死させてきたのだ。

 2022年ダボス会議で地球の温暖化対策が議論された。だが世界が優先してやらないといけないのは歴史に学んで火山噴火による世界的冷夏と飢饉についてでないといけないのではないか。

 歴史に学ばなかったのは福島原発事故だ。

 福島原発が大事故になった直接の原因は地震の揺れではなくて津波だった。

 平安時代前期869年7月9日奥羽地方は30メートルの大津波で壊滅した。それは奥羽地方の歴史として残っていたが、東京電力は無視して低い防潮堤しか作らず、冷却用発電機を地下に設置したのだ。

 2000年に一回生じる問題、原発が50年動くとしたら2.5%の高い確率で事故が起こるのに、それを無視した結果日本の半分が吹っ飛ぶかもしれない大事故を起こしたのだ。

 同じように火山の噴火は確実に過去の歴史何度もあり、そして今後2.5%どころか99%以上の確率でで確実に同じことが起こる。

 私にはダボス会議がお花畑の能天気な学者会議にしか見えない。

2023年4月30日