ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

「JUST KEEP BUYING、自動的に富が増え続けるお金と時間の法則」を読んだ。

 「JUST KEEP BUYING、自動的に富が増え続けるお金と時間の法則」を読んだ。

 投資に関するアドバイス本で400ページにもなるが一気に読むことができた。

 本屋に並んでいる多くの投資本の集大成なのだろうと思って読んだのだがそれだけではない私には新しい考えがあって面白かった。

 その点をいくつか挙げてみる。

 投資して金持ちになりたいならば時間が大切、若い早い時期から始めるべきということはよく言われる。だが筆者が言うには若い給与の安い時に血眼になって節約して投資するのではなく、その労力を収入を増やすことに注げとしている。

 一般的に同じ金額を毎月のように定期的に投資するドルコスト平均法が常識になっているが筆者は必ずしもいいとは限らないとしている。

 まとまったお金がある場合はさっさと一気に一度に投資するのが良いと述べている。手もとに金があるのに少しづつ投資するのは現金で残されている部分は増えないことになる。

 株式の利回りを4%とした場合120万円を最初にすべて株式投資すれば1年後に120万円x4%=4.8万円の利益が出る。120万円を10万円づつ投資した場合1年後の利益は120万円x4%÷2=2.4万円になるということだ。

 もちろん株価は乱高下するのでこの通りに行くとは限らないが、ドルコスト平均法で少し安く株式が買えるメリットよりもさっさと全額投資したほうが良いと言うのは正しいように思う。

 株式に60%、債券に40%投資していてどちらかが多くなって調整をするリバランスは長期的には利益は少なくなるとも述べている。

 例えば最初株式と債券を60/40で投資して1年後バランスが崩れて株式を売り債権を買う、あるいは債権を売って株式を買うということだ。

 普通株式の方が債権よりも利回りがいい。たいていは値上げりした株式を売って債券を買うことになり、長期的には利回りを減少させてしまうということだ。

 リバランスを盲目的にいいことだと考えてはいけないということだ。

 一部の読者には筆者がアメリカをベースに話をしているので身近な感じがしないかもしれない。しかし論理は日本でも通じると思う。

 このブログでは資産を日本債券、日本株式、海外債券、海外株式に四分割すべきとのべた。そのような分散投資をしている、あるいはしようとしている人にとって四分割の管理についてこの本はよいアドバイスになると思う。

2023年6月30日