ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

武器で戦わないと香港のように抑圧され、戦うとウクライナのように大国が屈する。

 国の独立、自由、民主主義は武器を持って戦わない限り守ることはできない。それは残念ながら事実だ。

 過去のブログで香港の雨傘革命について、雨傘を持って街をデモしただけで共産主義の弾圧に対抗できない、と述べた。私は武器を持って戦わない限り香港の自由と民主主義は守られないと繰り返し言った(2020年4月19日、6月10日、7月1日ブログ)。

 2020年世界では武器を持たずに平和裏に街をデモする香港市民を絶賛していた。絶対に暴力に訴えてはいけないともマスコミがこぞって言っていた。そんな時に武器を持って戦わないといけないという私の意見は厳しい批判を受けた。

 だが結果は最近の歴史が示す通りだ。

 香港の自治、自由、民主主義は完全に中国共産党によって弾圧され崩壊してしまった。

 デモに参加していた人たちの一部は逮捕され投獄された。一部の人達はイギリスなどに亡命、自由を主張し抵抗していた新聞社は出版停止になり、ほとんどの人は言論のない香港で政治的発言をしないようにして押し黙っている。

 あれほど中国共産党習近平を非難していた西側諸国とそのマスメディアも香港の民主派が抑え込まれると報道することはほとんどなくなってしまい、中国共産党の抑圧に異議を申し立てることも少なくなってしまった。

 香港市民と西側諸国は中国共産党に完全に敗北した。

 ウクライナキエフはロシア侵攻後48時間〜72時間以内に陥落すると見られていた。それはプーチンが計画していただけでなく世界がそのように見ていた。脆弱なウクライナ軍が重装備のロシア軍に抵抗できるわけがない。簡単に蹴散らされるか、士気の低いウクライナ軍はすぐに降参してしまうだろうと見られていたのだ。

 ところがウクライナは抵抗し続けている。今日もキエフは陥落していないし、多くのロシア戦闘機、ヘリコプター、戦車、装甲車が破壊されている。ロシアの将軍が4名以上ウクライナ軍によって殺害されている。キエフ攻略は今や不可能だという見方も出ている。

 ジレンスキーは逃げなかった。逃げないばかりか国民に武器を持って戦うことを唱え、全世界に対してロシアの侵略、市民の殺害などの国際法違反を繰り返し主張した。

 多数の国がウクライナを支持しロシアを支持する国は数か国になってしまった。

 これはやはり武器をもって血を流して犠牲を出しても戦い続けるというウクライナの姿勢が人々の心に訴えかけ世界を味方にしたのだ。

 香港市民には厳しいことを言うがやはり独立、自由、民主主義は武器を持って血を流して犠牲を出す覚悟がない限り得ることはできないのだ。ウクライナは少なくともこのまま香港のようにプーチンに抑圧させることはない。

 武器を持って戦わなければならないは寝ぼけた平和憲法主義のお花畑左翼を含めた日本人全員が理解しないといけないことであり、台湾防衛についても同じことが言える。

2022年3月21日