ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

プーチン失脚はない、ロシアはキエフ攻防戦で苦戦、そして勝利しても勝てない、泥沼は続く、

 西側諸国はロシア政府内の反逆者がプーチンを退かせる期待があるが、その可能性は小さいと見るべきだ。プーチンは暗殺を極度に警戒しているし、クーデターを起こすような側近は長いプーチン専制政治の間に排除されているからだ。

 またロシア国民がデモなどでプーチンを引きずりおろすというのも西側の希望的観測であって可能性はないと見たほうがいい。

 そもそも情報が統制される前から多くのロシア国民は心からプーチンを支持しているし、ウクライナ戦争開始後もプーチンの言葉をそのまま信じている人たちが多数だ。ロシアが西側に遅れを取っていることに劣等感を持っているロシア人は多くは心の底に西側諸国に強い反発と強烈な劣等感を持っているからだ。

 プーチン失脚のシナリオはないと考えるのが現実的だ。

 プーチンは今首都キエフほか主要都市を当初の計画よりは遅れているものの徐々に占領している。

 アメリカは96時間以内にキエフへの総攻撃が始まると予想しているが、このキエフ攻略作戦の成否が今後の最大のポイントとなる。

 だが成功しても失敗してもウクライナ戦争は半永久的に続くことになり、ロシアは北朝鮮やイランと同様に制裁を継続される。そして北朝鮮やイランと違い戦争を継続するという大きな負担を強いられることになる。

 キエフ総攻撃には準備が必要だ。アメリカが言う96時間で首都を制圧するだけの武器弾薬食料燃料が揃うのか疑問が残る。

 一方でこの時間にキエフは要塞化される。ロシア軍が街に入ればバリケードで阻まれるだけでなくビルの上からスナイパーに狙われ、携帯ミサイルに狙われることになる。

 ロシアの準備が十分かウクライナの準備が十分かでキエフ攻防戦の勝敗は決する。

 そしてロシアがキエフを占領してもできなくてもウクライナのゲリラ戦はロシア軍がウクライナに居続ける限り続くことになる。

2022年3月11日