ドラコの資産運用 織田俊夫

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バイデン大失策、プーチンの失敗に学ぶ習近平の周到な台湾侵略

 ロシアのウクライナ侵攻が成功しても失敗しても習近平が考えている台湾侵略はより確実で周到なものになる。

 多くの専門家がロシアのウクライナ侵攻の成否が中国が台湾に侵攻するかに大きな影響を与えるとしている。

 しかしそれは違う、プーチンが成功しても失敗しても習近平は得るものばかりで失うものはない。より一層確実に台湾を占領することができるようになる。

 つまりバイデン政権はプーチンを暴発させたことによってウクライナを戦場にしただけでなく台湾も失うことになるのだ。バイデン政権はわずか2年でアフガニスタンウクライナ、台湾と立て続けにアメリカが支配力を失う取り返しのつかないポカをやることになる。

 プーチンウクライナ制覇に成功したら習近平は図に乗って台湾進攻に自信を深めただろうし、プーチンウクライナで失敗したとしても習近平が怖気ずくことはない。プーチンの失敗を徹底的に研究できるからだ。

 ウクライナ国民が武器を取って戦うのであれば台湾人が武器を取って戦わないようにする。対戦車ミサイルが有効であれば逆にそれを使うだろう。ドローン兵器がウクライナで使用されているが、それは中国の得意製品で益々研究開発するだろう。

 ゼレンスキー大統領が国民の支持を得てリーダーシップを取るならば、台湾総統が国民の支持を得られずリーダーシップを取れない状況に追い込む策を取る。台湾国内の共産党員とスパイをフル活用するに違いない。

 ロシアには銀行決済を含めて強力な経済制裁が世界各国がおこなったが、中国は台湾進攻して経済制裁を受けても大丈夫な体制を作るはずだ。中国をデカップリングできないように各国それぞれに対策を取る。

 台湾進攻計画はより具体的で実効可能で狡猾なものになる。いままでプーチンウクライナ侵攻のように杜撰な計画であったものがバイデンの失策で中国に多大な知恵を与えてしまった。

 

2022年3月26日