この世には生まれた時からずっと幸せな人がいるらしい。
と言ってもお金持ちの幸せな家に生まれたという意味ではない。
気分を高揚させる神経伝達物質のセロトニンの分泌が生まれつき多い人だ。セロトニンが多いと気分が高揚し、足りなくなるとウツになってしまう。
セロトニンの分泌量は人によって違うし、同じ人でも精神状態、肉体状態によっても異なってくる。
生まれつき少しだけセロトニンが多い人は普通の人にくらべて積極的で陽気で人生が楽しいらしい。
普通の人は気分が落ち込むことがあるので酒を飲んで気分を高揚させたり、コーヒーやたばこを飲んで気分を紛らわす。マズイ人たちは麻薬に手をつけたりする。
この10日間少しばかりの晩酌を止めたのだが毎朝の気分がいい。いままでのように何となく胃の調子が悪かったり気分が乗らないようなことがない。
おそらくセロトニンが多い人は私が前の夜に酒を飲まずに朝を迎えた爽快感以上のものを毎朝感じているのだろう。
私はおそらく人よりセロトニンの分泌量が少ないと思っている。何もしないとウツな気分になってあれこれ心配しだす。不安症といってもいい。
セロトニンは運動すると分泌されるらしい。運動神経も筋力もない運動には到底向かない私が長年スポーツをしているのが自分でも不思議だった。セロトニンを得るため、普段の落ち込んだ気分を高めるためにやってきたのだと思う。
私の仕事は長年サラリーマンだったがどちらかというとルーティーンな仕事ではなかった。肝が小さいのにそんな仕事をしてきたのはこれも落ち込む気持ちを高めるために仕事に冒険やリスクを求めていたのだと思う。
周りに数人セロトニンが多いのではと思う人たちがいるが、幸せそうでうらやましい。バカに見えると言っているわけではない、素直にうらやましい。
2022年12月17日