ここで一つ疑問が出てくるだろう。
オバマ、バイデン両氏が絶対に許されないことをやっていたとしたらトランプ大統領は先の彼の大統領任期中にそれを知る立場にあったはずだ。なのにどうして両氏を訴えなかったのかという点だ。
それは過去のブログ「「人は自分の頭で物事を考える」はなかなか意味深い」(2022年6月5日)で述べた通りだ。
私は「プーチンはプーチンの頭で考える。」とし相手の立場に立って物事を考えるだけでは不十分で相手がどのような思考をするかまで考えないといけないとした。
今回の話を当てはめれば「トランプはトランプの頭で考える。」そして「オバマ、バイデンはオバマ、バイデンの頭で考える。」ということだ。トランプ、オバマ、バイデンの思考回路を理解して考えなくてはいけない。
トランプ氏は大統領時代にオバマ政権の不正あるいは疑惑を知っていたのだろう。しかしそれを暴露して選挙で負けた民主党を追い詰めることは彼の価値観、流儀からしてよしとしなかったのだ。
過去の大統領を追い詰めることはよほどのことがない限りやってはいけないと思っていたのだ。
その後2022年の選挙でトランプ氏は負け、しかもその後も民主党から言いがかりともいうべき波状攻撃を受けた。結果的に彼は甘かったということになる。
一方でオバマ、バイデンは自分たちは卑怯なやり方に慣れていると見る。
彼らは頭の中で「自分たちと同じようにトランプ氏は任期中に卑怯なやり方をしている。」と信じている。
さらに「自分たちと同じようにトランプ氏が政権を取り戻したら政敵である自分たちをあらゆる手を使って追い落とそうとする。」と考えているのだ。
オバマ、バイデンの二人はトランプ氏が再び大統領になったならば必ず貶められると信じているのだ。そしておそらく二人は何らかの許されないことをやっていたのだ。
中間選挙で共和党が過半数を取ってオバマ、バイデンの悪事が白日の下にさらされるのか、それともそれは共和党の言いがかりで無実が証明されるのか私は興味を持って見ている。
2023年4月28日