ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

映画「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最後の愛人」を観てきた

 デュ・バリー夫人については娼婦が貴族社会で幅を利かせたという話しか知らなかった。

 私には売春婦というイメージが強かったが、美しいだけでなく、日頃よく本を読んできて、既知に富み、愛嬌があったようだ。もちろん出自を理由に蔑まれたが、それをはねのけて貴族社会で生き続けた姿が描かれている。

 デュ・バリー夫人が貴族社会で生き残れたのはなんといっても時の最高権力者ルイ15世の寵愛を受けたからだ。

 ルイ15世は5年前に正室を亡くしていた。デュ・バリー夫人は王の性欲を満たすために宮殿に招待されたが、王は一目ぼれをしやがて二人は愛し合うようになる。

 王室の形式ばった生活のなかでデュ・バリー夫人がのびやかに生きていく、王も一見堅ぐるしく見えて実は茶目っ気がある。二人の世界を楽しく描いている。

 ルイ15世は天然痘になって亡くなるが、最後を看取ったのはデュ・バリー夫人だった。

 それまでお互いに”VOUS”、貴方様と敬語を使っていたが、愛してると最後に敬語なしの”Tu”で呼び合ってルイ15世とデュ・バリー夫人は惜別することになる。

 歴史もののフランス映画はナポレオンにしてもこの映画にしても壮大だ。フランスが大国で会ったことがよく分かる。建物、調度品、衣装を豪華に再現している。ルイ14世、15世の時代ははまさにフランスは頂点だった。

 その後デュ・バリー夫人は一時出家する。そして1年ほどで俗世界に戻り他の貴族の妾になった。しばらくしてフランス革命が起こりデュ・バリー夫人はイギリスに逃げた。だが理由は分からないがフランスに一時戻った時に捕らえられてギロチンに掛けれれている。

2024年2月19日