ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

「インドーグローバル・サウスの超大国」近藤正規著を読んだ。3/7

 図書館で「インド」を検索して10冊ほど本を借りて来て読んだ。

 最近の図書館は東京都だけではないと思うが区にあるいくつかの図書館にある本を検索できて誰も借りていないと翌日に指定した図書館に届いている。有難いことに本が到着すると電話までしてきてくれる。

 一月ぐらい前に検索をしてその翌日に数冊の本が届いた。半分は経済雑誌のインド特集であとはインドのカースト制度やカレーなど文化についてのものだった。

 数日で本を返却して忘れていたら先日図書館から電話があってこの「インドーグローバル・サウスの超大国」近藤正規著、が届いていた。

 インドに関する本は多いが政治、経済、外交、歴史(近現代史)を俯瞰するものはなかなかない。先に借りた本はいずれもインドの表面あるいは一部だけを記したものだった。だがこの本はまさに私の求めていた本だった。

 著者の近藤氏はアジア開発銀行に勤めその後スタンフォード大学の博士号と取っておられるようだ。全体構成がまとまっていて文章も分かりやすい、インドの大筋が分かる一方でいやにならない程度に細かな情報も入っている。内容も素晴らしいがこんな文章の書き方をしたいものだと思う。

 インドはモディ首相のリーダーシップで経済がテイクオフし、2050年までは人口ボーナスで高い経済成長が見込まれる。優秀なエンジニアが多く技術の進歩がなされている。優秀な中国との対立もあるので中立外交となる。もちろんカースト、低い女性の地位、貧困、低い識字率、などの問題があるがそれぞれの問題は改善の途上だ。

 投資先は①底力のある所に②10人の内9人か10人が止めておけというところにするのが肝心だと何度かこのブログでの述べた。

 この本を読んでインドが①底力のある所、であるのは間違いない。そして10冊前後の本を検索して1冊を除いてすべてが翌日に届いたという事はまだ多くの人がインドに興味を示していない段階にあるという事なのだ(実際はインドの投資信託はすでに人気らしいが)。まだまだインドへの投資は始まったばかりで遅いことなないと考える。

2024年3月7日