ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

個別銘柄株式投資はリスクが大きい、素人は手を出さないほうがいい。

 個別銘柄株式投資は元本回収リスクが一番大きいのでサラリーマンはやめておいたほうがいい。

 預金が増えてくると少し株式を購入しようかという気持ちになる。そこで新聞を読み適当な株式を見つけるか、証券会社の営業マンが推奨する株式を購入する、あるいは働いている会社の従業員持ち株会で株式投資を始めることになる。

 しかし個別銘柄の株式投資はリスクが大きい。元本が返ってくるかどうかというリスクについてはデリバティブなどの金融派生商品を除いた保険、債券、不動産投資よりも高いと一般に見られている。

 私自身の経験からしても正直あまり儲からなかった。

 会社の先輩が良いと言うから30年前に日本航空の株式を購入した。ご存知の通り日航は経営破綻し株式は紙切れになった。

 証券会社から日本郵政は土地などの不動産収入があり安定していると言われて買ったが、最近保険加入問題を起こして株価に影響が出ている。

 15年勤めた自動車部品メーカーの従業員持ち株会の株式は勤めていた時は調子がよかったが、中国問題でひところの半分の株価になっている。

 悔しいから言っておくが儲かった株もある、ただ全体で少し儲かった程度だ。

 一般の我々は一つの会社の情報について自分だけの利益になるようなインサイダー情報を入手することはできないし、そもそも法律で禁止されている。美味しい話は株式市場には転がっていないのだ。

 そして個別株式は情報収集だけでも大変だ。四半期ごとに出る決算書を読み込み毎日新聞に出てくる記事を読むのには大変な時間と労力が必要だ。100万円の株式を買って2万円の年間配当を得るにはコスパが合わない。

 また買い時を間違ってしまう。ついつい新聞に出てくるニュースで銘柄を選んでしまって失敗する。おそらく新聞にいいニュースが出てくるときはその企業のピークであとは下り続けるのだと思う。

 また優良株を買って放っておくのもよくない。ほんの一昔前東芝は理系大学生が憧れる企業だったし富士通はITバブルの頃今の3倍もの株価だった。一つの企業が10年、20年継続して成長し利益を上げていくのは難しい。

 もし株式投資をするのであればまず日経インデックスファンドや投資信託から始めるべきだ。日経インデックスファンドならであれば景気の先行きを予想して日経平均の動きを見ているだけでいいし、投資ファンドであれば手数料はかかるがその投資先の景気動向を見ていればいいことになる。

 

 個別銘柄の株式投資は情報収集という労力のわりに見返りが少なく、しかも元本リスクが大きい、だから今まで預金しかしていなかった初心者は外国債券、REIT、不動産投資、投資信託、を先に考えるべきだ。

 投資はご自身の判断とリスクでお願いします。