ドラコの資産運用 織田俊夫

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コロナウイルスPCR検査サボタージュは外交戦略、日本政府は最初から本気でやるつもりがない

 日本はPCR検査の一日当たりの処理能力はいまだに1万人を超えていない。

 人が足りないのか、2シフトでできないのか、検査機関の収入の問題なのか、検査方法はほかにないのか、設備は日本で何台あってどれだけ使えるのか、問題点を分解してひとつひとつ明らかにして対策をとればPCR検査の処理能力は増えるはずだ。

 だが野党の追及が甘いのをいいことに日本政府は検査能力が増えない理由を小出しして感染拡大から1か月半が経つのに未だに処理能力を大幅に増やしていない。

 これは日本政府がそもそも意図的にやろうとしていないからだ。

 今やコロナウイルス感染者数は外交戦略重要上重要な数値となっている。

 日本政府はPCR検査能力が増えないと言う国内非難よりも、検査をして感染者数が増えることで国際非難を浴びることことの方がまずいと考えたのだ。

 3月10日日本の感染者数は中国、イタリア、韓国、イラン、フランス、ドイツ、スペイン、アメリカに次いで9番目まで順位を落とした。小中学校閉鎖と国民の自粛の効果が出ているのだが、PCR検査を真面目にやっていないことも大きい。これにより日本だけが世界から非難されることはなくなり、日本政府の企みはまんまと成功したのだ。

 また先のブログで述べたようにまともにPCR検査をしている国はない。例外の韓国は真面目にやって一時中国に次ぐベスト2になってしまった。

 PCR検査能力を上げないと言うのは全く国民に対して不誠実な話ではあるが、PCR検査能力を増やさないのはそんな背景があるのだ。

2020年3月10日