ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

コロナウイルス:イタリアの中国経済依存とグローバル化が被害を決めた

 3月16日世界の感染者数順位は中国、イタリア、イラン、韓国、スペイン、死者数は中国、イタリア、イラン、スペイン、フランス、だ。

 感染者数、死者数ともに感染源である中国に次いでいるのはイタリアだ。

 イタリア北部の繊維産業の多くは中国資本に買収され多くの中国人労働者がいた。春節(中国の旧正月)のあと大勢の中国人労働者がイタリアにウイルスを持ち帰ったものと推測できる。

 イタリアは財政赤字が続いていてEUからは厳しい緊縮財政を強いられてきた。医療費は大幅に削られていたので重傷者に対応する設備と人がいなかったに違いない。

 同じくEUの締め付けで医療費を絞ったことは死者数の多いスペイン、フランスでも想像できる。逆に同じ欧州でも財政に余裕のあるドイツは今日現在死者は11人で済んでいる。

 もしイタリアがEUに入っていなかったら財政赤字はより深刻であったかもしれないが医療設備と人はもう少しましで多くの人が助かった違いない。

 経済を発展させるためなら中国資本を受け入れてもいいという中国依存経済、医療体制をぎりぎりまで絞り込んでもEUというグローバル市場に留まると言う考えが今回のイタリアの被害を甚大なものにしたのだ。

 新型コロナウイルスの後の世界は中国依存からの脱却とより鮮明な反グローバル化の道が待っている。

2020年3月26日