ドラコの資産運用 織田俊夫

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コロナで自民党は参議院選挙に負けたいのか?

 自民党が今回2021年10月衆議院選挙で議席数は減らしたものの安定過半数を占めた。この勝利はいくつかの幸運の結果だ。

 何よりコロナ感染者数が9月から減り続け投票日前に300人以下に減少していた。もし感染者数が2万人を超えていた8月に選挙が行われていたら自民党が勝ったかどうかは分からない。

 今回の選挙では立憲民主党共産党選挙協力をし、それを立憲共産党と揶揄され支持を失った。自民党にとってはラッキーな野党の自滅で救われたのだ。

 また選挙前に総裁選を行いマスメディアが盛んに自民党候補の議論を報道したことも自民党への好感度が増した要因だった。

 本来反自民であったマスコミはコロナ感染者が減少し続けていたのでコロナの危険を煽ることができず、しぶしぶ総裁選の報道をし続けたのだろう。総裁選の熱冷めやらぬ間にうまく衆議院選挙ができたのだ。

 来年6月に予定されている参議院選挙で同じような風が吹くとは限らない。

 立憲民主党共産党との選挙協力を解消するかもしれない。自民党の総裁選も予定はない。

 一番の心配は第六波と言われるコロナ感染拡大だ。

 今収まっているが、今後気温が下がり再び拡大する可能性はある。

 ワクチン接種はさらに進みおそらく先進国で一番の接種率になるだろう、そして第三回目接種も計画通り進んで行くに違いない。

 だが海外では依然として感染者も死者数も減少していない。隣国の中国の場合などは本当の感染者数が分からない。

 そんな中で日本政府は留学生、技能実習生、ビジネスマンの入国を実質許可をした。

 おそらく本音では様子をみて今年末には観光客の入国も許可しようとしていると思われる。

 絶対にやめておいた方がいい。

 いまだ日本の感染者数が減少した理由が分かっていない。ということは入国者が感染を広めていた可能性があるということだ。

 実際に第一波は中国休暇の春節に入国を制限しなかったことから一気に日本で感染が広がった。このことはすべての科学者が認めていると思う。

 第三波と第五波は入国者数増加との相関関係があると言われている。特に第五波はオリンピックで外国人入国数が増えたのに呼応するように感染者数が過去最高となった。

 おそらく入国制限一部解除で11月、12月少しづつ感染者数が増えるが大きな増加はない、それを見て経済界から圧力を掛けられて、観光客、特に中国からの春節(1月末から2月初め)観光客に間に合うようにの入国許可を緩和することになるとみている。

 その結果2月から感染は急拡大し3月には緊急事態宣言となり政府への批判が爆発して6月の参議院選挙で自民党が大敗する、ということを危惧している。

 もう少し我慢して様子を見ればいいのに本当に自民党参議院選挙で大敗したいのかと言いたい。

 

2021年11月10日