マンションは1階が一番いいと思うのだがマンションは高い階ほど価格が高い。これが私には不思議だ。
2階以上は階段やエレベーターを使わなくてはいけない。
マンションの場合駅から何分ということが重要で価格に強く反映されるのに対してマンションの入り口から各部屋までの距離については価格に反映されない。むしろ駅から遠くて時間がかかる高層階のほうが1階より価格が高いという逆の関係が成り立っている。
地下鉄の駅まで5分のマンションで一階の部屋はまさに5分だが、高層階の部屋はそうはならない。エレベーターで待っているだけで1分経ち、エレベーターに乗っているだけでさらに1分経つことになる。
1階なら下への騒音を気にすることもないし、ゴミ出しも楽だ。
最近は地震や台風の被害で高層階はエレベーターが使えなくなって大変なことになっているが1階なら大丈夫だ。
おそらく高層階ほど景色がよくて日当たりがいいから価格が高いということになっているのだろうが、実際に都会の生活でマンションのカーテンを開けて外の景色を見ることはそれほどないはずだ。
特に最上階はマンションの屋上が平たいので長期的には雨漏れの危険性があるし雨の音がうるさく、夏は日照りで暑い。
もちろん1階にはデメリットはある。
1階は泥棒が入る可能性い、また低地に建てられたマンションは洪水の危険を考慮する必要はある。
だが治安のいい日本で泥棒のリスクを考える必要はそれほどないと思う。
マンション業者は防犯など1階のデメリットを強調し景観など高層階のメリットを強調して本当は売りにくい高層階の部屋から売る作戦なのだと思う。
マンションの1階はデメリットがないわけではないが駅から近くてメリットが大きい。おそらく時代が進むにつれて老人が増え1階を望む人々が増えるだろう、そして高層階部屋が魅力の人々の思い込みはなくなり1階が一番人気になるものとみている。
2020年4月1日