ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

アジアの春は日本の地獄、世界の混乱となる

 アジアの春は日本の地獄になり、世界の混乱となる。つまり中国の民主化は世界にとっても、日本にとっても最悪だ。

 今回のコロナウイルスパンデミックについて米国は中国に責任を追及するだろう。コロナウイルスの前でも米中貿易戦争で習近平が追い詰められていて中国経済がスローダウンしていた。

 中国経済の行き詰まりで習近平政権が崩壊し民主的な政権ができることをアメリカをはじめとして世界は期待していた。

 中国共産党は悪の根源で中国共産党がつぶれればまともな民主国家が中国に生まれ世界はより安定し平和になると多くの政治家や知識人は信じている。

 特にアメリカの政治家などには中国人が悪いのではない中国共産党が問題なのだという発言がよくみられる。歴史の浅いアメリカは理想を求めてお花畑的な考え方をしてしまう。

  中国共産党が崩壊した時、その後にできる民主的な中国は日本にとっても世界にとって今の共産党中国よりもより厄介な存在になる。

 まず日本にとって新しい民主主義で成立した中国政府は今の習近平政権よりもより過激な反日政権になる可能性が高い。

  普通選挙が中国で実施されれば反日教育を受けている中国人のナショナリズムが爆発し、中国国民の不満が一気に日本に向いてくるのだ。

 民主主義国家だからと言って日本の友人にはならないことは同じ反日教育をしているお隣の韓国をみれば明らかだ。

 さらに問題なのは民主主義国家になれば世界の国々は中国の体制を非難することはできなくなる。中国の日本に対する行動を非難する国は減ることになり、中国と日本の外交のバランスは今より日本にとって不利になる。

 アメリカの友人に民主化した中国がなるというのも幻想だ。リビアとロシアのケースで考えてみたい。

  リビア専制政治をしていたカダフィー政権がアラブの春で倒された。アメリカはもろ手を挙げて喜んだ。

 その後選挙では反米政権が生まれ、その後リビアは内戦状態になってしまった。

 これはリビアの国民がもともと反米があったからその国民の意思が選挙でそのまま出てしまったのだ。

  ソビエトは崩壊したあとロシアが残った。ソ連時代ほど力はなくなったが今もロシアはアメリカと対立している。ロシアになって普通選挙を始めたがお世辞にも親米とは言えない。国民がアメリカとの対立を望んでいるからだ。

  同じことが中国でも起こる。選挙をやれば韓国のように中国と日米の間で立ち位置を考えるような政権ではなく筋金入りの反日反米政権ができるに違いない。それは共産主義のように中国国民の反米反日をコントロールして外交利用するというものではなく、制御が効かず暴走することになる。

  中国の春は日本の地獄と言っていいだろう、そしてアメリカをはじめとする世界にさらなる混乱を招く存在になる。私は習近平政権が一日でも長期政権になることを望む。

 中国共産党よ永遠なれ!

 2020年4月17日