ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

中国共産党の力の源泉は中国国民の劣等感

 中国には何もない。

  古代中国の文化は日本で引き継がれ中国には残っていない。孔子などの思想家はむしろ日本で引き継がれてきた。

 寺などの文化施設も破壊されている。中国料理は油っぽく横浜の中華街で食べるほうがおいしい。読みたい中国文学や観たい中国映画はない。そして何よりも自由がない。

 何も持たない中国が今経済的に豊かになりつつある。

 そんな中国人たちは中国共産党を憎んでいて一日も早く民主国家になって欲しいと考えるのは我々自由主義国家にいる人間の思い上がりであり幻想でしかない。

 中国国民の1割いるという共産党員は当然中国共産党を支持しているだろうし、そうでない人たちも中国共産党の恩恵を受けている人はもっといるはずだ。

 多くの中国人はアメリカと対立する勇ましい中国共産党を無関心を装いながら静かに支持をしているのだ。中国人が国外に出てもなんら中国共産党の批判をしないのは中国共産党の締め付けが厳しいからだけではない、消極的に中国共産党を支持しているからと考えたほうがいい。

 歴史をみてもアヘン戦争以後の中国は惨憺たるものだ。アヘン戦争で負け、第二アヘン戦争で負け、列強国の植民地にされ、日本との戦争で疲弊し、内戦のあと中国共産党が政権を取ったものの中国は長い間最貧国であった。

 アヘン戦争から中国は英国などのヨーロッパ列強と日本に連戦連敗だった。その負け続けた中国がアヘン戦争で取られた香港を奪い返し中国共産党支配下に100%すると宣言することは中国国民の150年の恨みを晴らすことになる。  

 西側の人間には信じられないだろうが多くの中国国民にとって自由よりも大事なものがあるのだ。 

 中国共産党の力の源泉はこの中国国民の欧米日に対する劣等感だ。この劣等感がある限り中国共産党が倒されることはないし、また中国共産党はこの国民の劣等感を最大限に利用するだろう、そして米中対立は続くことになる。

 

2020年8月1日

 

 

 

2020年7月25日