ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

感染経路不明者の行動記録を公開すべきだ

  どうも政治家や専門家の発言は国民を馬鹿にしているように思える。緊急事態宣言の多くの施策は国民への強制力がない。国民に納得してもらって行動を自粛してもらわないといけないのだがそのプロセスがなされていない。

 ここ数日スーパーは3日に1回と小池知事が言っているが、ほとんどの人は買い物しなくてどうやって生活するのかと考えスーパーで新型コロナウイルスに感染するとは本気で思っていなかったはずだ。

 ジョギングについては前後10メートル間を開けないと感染の可能性があると最近ニュースで報道している。だが今までジョギングをしていた人たちにはこのことは初耳で室外で風のある所だから感染の可能性はほとんどないと考えていたと思う。

 山登りや、空いた電車であれば感染しないはずだとほとんどの人は思っていたはずだ。湘南の海でサーフィンをしている人たちの映像が出ていたが、海の上で感染するとは到底思えない。車で来て海にサーフィンをして帰るなら感染の可能性などほとんどない、彼らにしてみれば納得できないのではないだろうか。

 だが感染経路不明者はどこかで感染している。

 感染経路不明者に感染前2週間の行動記録のアンケートを取って公開すべきだ。クラスターでの感染が明確でない感染者を感染経路不明として片づけてはいけない、感染経路不明者がどのような行動を取っていたかデータを収集して公開すべきだ。

 感染経路不明者に過去2週間、スーパーに言った回数、昼食、夕食を外食した回数、鉄道やタクシーなどの交通機関の利用回数、職場に言った回数、そのほかに外出したところ、そしてどこで感染したと思うか、という質問をする。

 その上でデータを整理してまとめれば、夜飲み歩いていない人が感染していることもあろうし、スーパーしか行っていない主婦が感染していることもあるかもしれない、またジョギングをしている人やパチンコをした人が感染していることもあるはずだ。

 そのデータを公表すれば新型コロナウイルスがいろんな経路で感染していることを国民に知らしめて納得させることができる。

 感染者全員にアンケートする必要はない、まだ発熱していない感染経路不明100人を抽出してやればデータは得ることができる。

 国民は政治家や専門家が思っているほど馬鹿ではない。手を洗え外出するなとバカに言うように繰り返すのではなくデータをもって説明すれば国民は納得して適切な行動を取るはずだ。

2020年4月26日