ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

人生は「挫折と運」で出来ている。ソフトバンク孫正義氏は単に運がよかっただけ。

 人生60年生きてきた。

 つくづく人生は「挫折と運」で出来ていると思う。 

 私は宗教家ではない、人生運だから神様に感謝しなさいなどというつもりはない。また人生運だから人がうまくいっていることを嫉んではではいけない、などと徳のある人になれと言いたいわけでもない。
 ただ人生は運で成り立っていると考えるといろんな事象が良く分かる。

 人生60年うまくいったこともある、うまくいかなかったことは沢山ある。うまくいったことは運がよかったわけで、沢山の挫折がある。

 うまくいったことのうち運と実力はどのくらいの割合かと聞かれたら99対1だと答えると思う。実力が99ではない、運が99で実力は1だと答える。

 一昔前、仕事を一生懸命やっていたころであれば運が1で実力が99だと答えていたと思う。少し謙虚なところもあったので運が半分、実力が半分と答えていたかもしれない。

 読者のほとんどの方は運が1などと言う人はいないと思う。しかし私は本気でうまくいくことのほとんどは運だと思うようになった。

  事業がうまくいっている人がいる。起業して上場して大金持ちになった人たちが有名になる。

 だが多くは次の事業に失敗する。二つ以上の事業に継続して成功する人はほとんどいない。それは最初のビジネスがたまたま運よく当たったからだ。

 最近ソフトバンクが危ない。WEWORKなどいろんな事業に手を出してことごとく失敗を繰り返している。

 代表の孫正義氏は日本人ならだれでも知っている、携帯電話事業を立ち上げ大成功を収めた。続いてアリババに投資してこれも大成功だ。日本では経営の神様とされてきたと言っていいだろう。だがその神様が失敗を続けている。

 WEWORKは単なるビジネスオフィスの時間貸しだ。不動産運営の一つの形態と言っていい。不動産の利回りは1%~10%でそもそも無茶苦茶儲かるものではない。もちろんバブルで不動産価値そのものが上がって売却益を得ることはあり得るが、賃貸での利益は一桁だ。

 そんな昔ながらの不動産時間貸しビジネスにどうしてビジネスのプロと呼ばれている孫正義氏が何千億円ものお金を投資したのか不思議でならないはずだ。

 経済専門家がマスコミでソフトバンクグループの財務について分析している、どのくらいの損をしてどのくらいの現金が残っているかなど詳しい説明がなされている。だが孫正義氏がどうして失敗したのかについては誰も説明していない。

 私は答えを知ってる。

 それは孫正義氏はビジネスの神様ではない、ただたまたま運よく携帯電話事業とアリババで2回成功しただけだったからだ。

 本人の努力を否定するつもりはないが、たまたま2回続けて運が大当たりした、だが3回目からは普通の人と同じく運河がなかっただけのことだ。

 努力だけで起業は成功しない、何千何万というビジネスのなかでたまたま成功することがある。だからと言って次成功するとは限らない。成功の可能性はゼロではないが99%以上の確率で失敗する。

 孫正義氏は4回目も、5回目もおそらく99%の確率で失敗するだろう。ソフトバンク多角化には付き合わないのが賢明だ。

2020年6月5日