ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

資産運用、神奈川県の中古マンションを手に入れた その3

 この世の中においしい話はない。

  不動産においてもよほどのことがない限り買い手にとっておいしい話はないと思っておくべきだ。

 立地がよくて物件も問題がないのに利回りがものすごくよいものがたまに出てくるかもしれないが、そういうものは出てきたら即売れてしまう。

 売り手が例えば資金難になって一刻も早く売りたいので市場価格からかけ離れた安値という物件がないわけではない。だがそれを年中探すのはかなりの労力がいるしたとえ見つけたとしても不動産をよく知っていて即決ができる人、あるいは現金を持っていて銀行融資を受けずに買えるひとに取られてしまう。

 まあ今の状況であれば都心であれば利回り6%以上、都心周辺であれば9%以上の利回りには何か問題が隠されている。

 その問題を見つけ出すのはそれほど難しい話ではない。媒介している不動産屋に聞く、現場を見にいく、資料を丁寧に読む、などすれば利回りがいい理由はそれほど苦労せずして分かるはずだ。

 悪い点が見つかったらそこで諦めないで自分の力で何とかなるかどうか考えてみる。

 私の物件のように管理組合がしっかりしていないことが原因であれば管理組合をよくしていくことで物件価値を上げることができる。

 ほかにたとえば建物が古い場合は修繕すれば入居率が上がる場合もある。改装修繕をすれば物件が生き返って採算に合うのであれば購入する意味がある。

 また家賃滞納者がいる場合は追い出すあるいは支払わせることができるのであれば一気に物件の価値は上がることになる。

 アパートの入居者のうち2戸がゴミ屋敷になっていた例を聞いたことがある。結局2軒とも追い出しに成功したらしい。

 利回りの良い物件には必ず理由がある。その理由を確認することが第一歩だが、その上で自分の力で何とかできるか考えるのは面白いと思う。

 世の中にはおいしい話はころがっていない。別の言いかたをすれば自分で手を加える考えがないのであれば利回りのよい物件を手に入れることはできないということだ。

2020年9月29日