ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

資産運用、不動産はなにより運、そう思わないと失敗する。

 不動産を買って損をした人得をした人がいる。

 実際今そう思っているだけであって将来どうなるか分からない。損をしたと思っていても売るときに突然価格が上がっていることもあれば、逆に得をしたと思っていても今売れるわけではなく将来売るときに結局は損したことになることもある。

 湘南地域の海近くのマンションはバブルが崩壊した後も比較的堅調な価格水準であったが2011年の東北大震災時に暴落した。神奈川県の被害はほとんどなかったが、海岸には津波が押し寄せ川を遡上していった。それを見た人たちは一気に売りに走った。

 東北大震災直後暫くは買い手がつかない状態になっていたが、人々がその恐怖を忘れるにつれ、また2012年安倍政権発足後の景気回復もあって次第に価格は元にに戻った。

 そして今回の新型コロナウイルス騒動だ。関東圏の地価は安倍政権の8年間上昇を続けてきたがここに至ってさすがにブレーキがかかっている。湘南地域も同じかと思ったらテレワークによって逆に人気が出ていて問い合わせが急増している。

 湘南地域は10年間にこの急激なアップダウンを経験している。安く買った人も、高く買った人も、安く売った人も、高く売った人もいる。それはあまり喜んだり悲しんだりせずに時代の流れの中での運だと思った方がいい。

 特に運よく儲けた人は自分は不動産に長けているなどと努々思わないことだ。たまたま運よく儲かったと思っていないと大きな博打をして失敗することになる。不動産売却で儲かるか儲からないかはいつも50%50%の賭けだと思っているべきだ。

 世の中不動産で金持ちになっている人はたまたま運が強かった人だと思っているべきだ。

 実際に1990年のバブル崩壊前に売り抜けた人もいるし、大損して破産した人もいる。だが彼らに大きな違いはない、売り抜けた人はバブル崩壊を予想していたなどと言っているが、あの時バブル崩壊を予想した人はひとりもいなかったはずだ。儲けた人もそのした人も運なのだ。

 もしかすると自分にも運が来るかもしれないし、運が来なくて損をすることもあると思えば気持ちも楽だし背伸びして無茶な投資をすることもないと思う。

2020年9月12日