ブラックスワンは必ず現れる。
ブラックスワンは起こりもしないことが生じることだ、そしてその影響が計り知れなく大きいことを言う。
金融業界においても不動産業界においてもブラックスワンは現れる。突如としてそして大きな破壊力をもって我々の資産に大きな打撃を与えることになる、
ブラックスワンの被害を少なくするために、金融資産は日本の債券(主に預金)、日本の株式、海外の債券、海外の株式の四つに分けておくべきとこのブログでは主張しているが、不動産についても分割しておくべきだ。
複数の不動産を持つ場合、「たまごを同じ籠に入れえるな」の教えの通り同じ様な物件を保有すべきではない。
ワンルームアパートを持ったならば次はファミリー用アパートを持つとか、首都圏に賃貸マンションを一棟持ったならば次は地方都市の区分マンションを持つとかなるべく違うものを買って万が一の時に備えておくべきだ。
ほんの1年前まで京都に大勢のインバウンド観光客が来ていた。そして政府はさらにインバウンド観光客を増やそうとしていて誰もがさらに観光客が増えると信じて疑わたなかった。
しかしご存知の通りコロナウイルスで京都の観光は壊滅的な打撃を受けている。コロナウイルスのインバウンド需要低迷は今や長期化すると見られている。
京都には多くのワンルームマンションがある。ワンルームマンションとして賃貸しているものもあるが、一方でホテルとして使っているものも多い。このホテルとして使っているワンルームマンションが賃貸用として大量に市場に出てきているはずだ。
学生あるいは京都に赴任したサラリーマンが主な借主なので需要はしっかりしているが増えることはない。そこに今までホテルとして使われていた大量のワンルームマンションが流入すると空き部屋が増え賃料が下がることになる。
ほんの1年前に30平米の新築区分ワンルームが利回り5%を想定して20百万円以上で売り出されていた。京都の場合規制が厳しく供給が限られていて、一方で学生など需要がしっかりしているいい投資物件というのが業者の売り文句だった。だがコロナウイルスというブラックスワンが現れた今、もし買っていたら損をしていたことは間違いない。
聞いた話では京都のワンルームを何部屋も購入している人がいると聞いたが、同じものばかり買ったそのひとは今頃大損をしているはずだ。
2020年7月13日
投資はご自身の判断とリスクでお願いします。