最低限やらないといけないのは信頼できる不動産屋を見つけることと物件を少なくとも30~40棟は見てからにすべきだ。
不動産投資のハードルは高い。実際に株式投資に比べて一般の人にとって参入するには厳しいものがある。
株式投資であれば投資する先の会社の情報は新聞やインターネットで公開されている。経営者が不正をしていない限りおよその経営状態は知ることができる。
また株式市場には多くの評論家がいてその企業の状況や将来について語っている。評論家の言う通りにならないことも多いが少なくとも参考にできる。
一方で不動産投資物件は上場している企業のようにその売上、利益、資金状態などは公開されていない。不動産屋は家賃収入や利回りを広告に記載されているがそれは上場企業のように会計士が経理処理し監査を受けたものではない。また購入する不動産について評論家の意見を探ることはできない。
かように信頼できる情報が限られた不動産投資において信頼できる不動産屋を探し出すのは重要だ。投資物件専門の不動産屋や投資物件建築販売の会社の場合は物件を買ってもらうことが目的なので彼らの言いなりになると損をしてしまうことになる。できれば数は少ないと思うが不動産オーナーの立場になってくれるコンサルタントにお金を払って相談にのってもらうのが一番いい。
もう一つ大事なのは最初の物件を購入するまでに少なくとも30~40棟を見て判断力をつけてからにすべきだ。不動産屋に言えば簡単な資料をくれる、中古の場合住人がいるので内覧することはできないがそれでいい。なんなら住所が分かれば不動産屋に言わなくても外から見るだけで構わない、外観と周りの環境を歩いてみるだけでも十分だ。
これをまずは30~40棟をみて判断基準を作りその後も続け次の60~70棟で決めるのがいい。大変かと思うが何千万円ものお金を投資するのにそれぐらいの努力は必要だ。
2020年5月6日