ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

「お金の減らし方」森博嗣著を読んで

 この本は森博嗣氏の自叙伝のようなものでお金がなかったのにいつの間にかポルシェを持つようになってしまった経緯を述べるに従いお金について大切なことを書いている。

 さすがに理系なのでお金に関する考えが整理されていて読みやすい。お金の稼ぐ目的や方法、お金の使い方、仕事の選び方、などについて沢山の本が出版されているが、読みやすくまとめてあってしかも面白い。

 それにしても国立大学の助教授をしてさらに小説家として収入をえて、そればかりか私生活においては多彩な趣味を持っていて、それで今は有り余るお金をもっている。読んでて痛快というかお金だけでなくいろんなものを同時に手に入れた成功話でもある。

 こんな人はなかなか世間にはいない。森博嗣は非常に運の強い人だ。もちろん森氏は大変な努力をしてきているのでそんなことを言うと森氏に失礼だが、生まれ持った頭脳とセンスも運が強かったのだと思う。

 私がいくら努力しても森氏のようにはなれないだろう。それは運なのだと思って読むと嫉妬心をもつこともないし、僕も同じようにお金をためて同じようにいろんなことをしないといけない、と無理なことを考える必要がない。

 それにしてもお金持ちになっていろいろとやることがあるというのはいいことだ、ということを教えてくれる。私には楽しい本だった。

2020年8月26日