ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

映画「糸」を観てきた、日本の映画は厚みがある。

 映画「糸」を観てきた。

 中学生のカップルが別れて大人になってまた出会うというようなプロモーションビデオ観ていたので正直あまり期待せずに行った。

 だが平成時代を生き抜いた人々の人生を描いて登場人物がそれぞれ厚みがあって感動し面白かった。

 ハリウッドの映画などを観ていると単純で最後はハッピーエンドで終わる。難局を乗り切ったカップルが幸せになるというシーンで終わるのだが、それを観てて離婚率が高いアメリカでこの理想的なカップルもたぶん別れるんだろうなと思ってしまう。

 「糸」に出てきた人々は平成の30年間にいろんな想いをしてて最後の結末に至っては、そこに行くまでにいろんなことがあって、それは通過点でそれを抱えながら生きていくんだという現実感がある。そしてそれが余韻として残っている。

 こんなストーリーは日本映画だけができることのように思う。日本の映画はハリウッドが絶対できない境地に至っている。日本の映画はマンガ以外のものも良くできている。世界を市場にしなくても採算が取れているのはすごいことだと思う。

 またハリウッドのように中国などの資本におもねるような作品作りをすることはないし、日本の市場だけを考えて映画作りができることは本当に日本の宝だと思う。

 それにしても小松菜奈が演じたキャバクラ嬢は綺麗で、思わず指名したいなどと思ってしまった。それと小松奈菜がシンガポールで経営していた会社がパートナーに裏切られつぶれたその日の夜フードコートで日本風トンカツを注文して一口食べて「マズッ!」とつぶやいて平らげる姿は真柏する面白いカットだった。

 

2020年8月27日