ドラコの資産運用 織田俊夫

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総裁選大成功、4つの成果

 自由民主党の総裁選は大成功だった。

 その4つの成果を小さいのもから挙げていきたい。

 最初に今となってはどうでもいい話だが、小池東京都知事の国政への復帰の目が無くなったことだ。最初の女性総理の可能性は当面高市氏に限られることになり、小池氏の可能性は完全になくなったといっていい。

 大学卒業に疑念をかけられ、東京都知事として公約は何一つ果たしておらす、ただ毎日記者会見をしてコロナ危機を煽ってマスコミに登場していただけの、単に女性であることを売りにしている小池氏は国政復帰のチャンスを完全に吹き飛ばされた。

 自由民主党高市氏、そして野田氏までもが小池氏とは比べ物にならない大物であることを見せつけた。

 二つ目は長らく自由民主党を牛耳ってきた二階氏を退任に追いやることができたことだ。

 岸田氏は何となく頼りない、失礼ながら東大に行けなかった頭の悪い人と噂されていたが、総裁選立候補時に二階氏の首を切ることを明言している。

 最近の地方選挙における自由民主党の敗北は二階氏に原因があって、自民党を支持していた保守層が自民党左傾化、中国にこびへつらう姿勢に対してノーを示し続けていたと言っていい。その中心人物である二階氏が総裁誕生で更迭されることが決まったのだ。

 二階氏を更迭した自由民主党は本来の保守に戻り、中国に対して毅然とした対応をすることになる。

 三つ目は河野氏の仮面を剥いだことだ。

 河野氏外務大臣防衛大臣の時中韓に対して厳しい発言をすることで自民党の保守層から支持を受けていた。

 私自身も河野氏の毅然とした大臣の姿を支持していた。

 しかし今回の総裁選で父河野洋平氏の河野談話を否定することはなく、また自ら株主である父弟の会社が中国共産党と深い関係があることがあからさまになった。河野氏は総裁選の前に株式を売ることもなく開き直って総裁の仕事と自らが株主が中国と密接なな関係にあることは影響しないとうそぶいた。

 さらに年金を消費税でまかなうとか現実不可能な案を言い出し、また大臣としてパワハラなど指導者として人格に欠陥があることが露呈した。

 河野氏は似非(えせ)保守がばれてしまい、政治生命は石橋氏、小泉氏、河野氏トリオの政治生命は揃って絶たれたと言っていい。

 最後に総裁選をやったことによって次回の総選挙で自民党が大敗することはなくなったことだ。

 もちろん選挙は何が起こるか分からないが、総裁選をやらずに菅首相衆議院を解散していたら目も当てられない大敗をしていただろう。

 総裁選により自由民主党は注目度が上がり、具体的な政策議論によって自由民主党は捨てたものではないと考えた有権者も多くいたはずだ(はずだと思いたい)。

 今回の自由民主党の総裁選挙は議論が多くなされ、議論が進むについれていろんなことが明らかになり分かった。民主主義のお手本と言っていい。

 蚊帳の外に置かれた野党は自民党はコロナ問題を放置して総裁選挙をしているとか、いろいろと批判しているが、悔しければ同じような総裁選を行えばいいのだ。 

 ちなみに共産党を始めとする野党のほとんどは党のトップを決めるのに選挙をしていない。与党の公明党もだが。

 ともかく今日の段階で自民党総裁選は大成功と言っていい。

 

2021年9月30日