ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

オロオロしてる切手収集家の岸田首相、参議院自民党敗退決定!

 テレビ画面の岸田首相を見て嫁が「オロオロしてる中間管理職みたいやな」とボソッと切り落とした。

 私の鬼妻は厳しい。かつて総裁選の際に岸田氏が手帖を見せて、皆さんからのご意見をこの手帳に集めているといったとき、「こどもが切手集めて自慢してるみたいやな、役にたたんやろなあこのひと」と言い切った。(ブログ2021年9月8日)

 「ほらみてみー、わたしのゆうてた通りや、アカンでこのひと。」と手厳しいが、私もそう思う。

 中国の人権問題でオリンピックの政治的ボイコットをすべきという立場を私は取っていててそれをやらないなら私は岸田政権を支持しない。

 だが今回はそれだけが問題というわけではない。

 中国と米国の間でオロオロと判断を先延ばしたことは、米国からの信頼を無くしただけでなく中国からなめられたことになる。脅せば岸田首相は何とかなるということを見せてしまった。今後事あるごとに中国は岸田政権に脅迫を含めた揺さぶりを多用するだろう。

 2021年12月10日の段階でフランスはボイコットしないことを自ら決めた。

 やっぱりフランスは民主主義国家の足並みを崩した。フランスらしいというかいい加減な所はフランスだ。日本がすぐにボイコットを宣言していればフランスは非難を浴びただろうし、もしかするとフランスは流れでボイコットしていたかもしれない。

 岸田首相としてはフランスが言ってくれたから続いて日本もボイコットしない方向で考えているのだろう。

 政治的ボイコットをしないにしても、フランスの後に決めると言うのは安倍・菅政権外交がやってきた世界のリーダーの立場を放棄したことになる。米国はじめ世界の民主国家の中での地位は大きく下がってしまった。

 かような岸田政権を日本の保守層は見放したはずだ。岸田政権は先の衆議院選挙で自民党に期待して投票した多くの人たちのすでに信頼を失ってしまった。

 つまり来年6月の選挙で自民党は保守層からお灸をすえられることになる。賢い保守層は参議院で野党が過半数になっても衆議院が与党過あればあれば、かつての悪夢の民主党政権の再来はないことを知っているからだ。

 

2021年12月10日