ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

「流動性」と「出口」がない太陽光発電、100%絶対やめておいたほうがいい「うまくやっても儲からない」

 「流動性」がなくて「出口」がないし「カッコ悪い」から太陽光発電などやめておけと聞くと、本当かなと思ってネットで調べてみることになると思う。

 調べると業者やコンサルタントのホームページに行きあたることになる。

 「太陽光発電は難しい問題外色々あるがうまくやれば儲かります」というのがほとんどだ。

 本来ならば実際に設置をして儲かっているかどうかを数字で示したサイトをみたいのだが、なかなか行きつかない。

 うまくやればもうかると言うサイトがあふれていてついつい見てしまう。それを見ていつのまにか「うまくやればもうかるのかもしれない」と思ったら大間違いだ。

 巧妙な詐欺のようなものだ。

 具体的に7つとか20のポイントを挙げてこれを上手くやればいいのだと書いてある。場所を選べ、初期投資を安くしろ、借入金利を低くしろ、元金を入れて借入金を少なくしろ、効率のいいパネルを使え、交換部品を安くつくようにしろ、除草マットを使え、20年後売電できるように早めに電力会社と話をせよ、廃棄費用を積立ておけ、などというものだ。

 それには20年間の採算表がついてあるが、そもそもそれが破綻している。

 どれを見てもおよそ表面利回りが10%前後で15年で回収できることが示されている。

 15年で回収できるのは7つとか20のポイントをクリアした最適の場合だ。

 20年間に渡って7つも20ものポイントをクリアし続けるのは難しいし、そもそも面倒で手間がかかり過ぎる。

 サイトを見ると太陽光パネル業者がうまくやる方法を丁寧に教えてくれそうだ。

 それが彼らの手口だ。「お客さん、儲かっていない人はうまくやらなかったからです、我々を使えばうまくいきますよ。」という売込みだ。

 業者のアドバイスを得てもうまく行かない可能性は高い。

 過去3回のブログで述べたようにそもそも15年もかけて元本を回収する投資などやめておくべきだ。株式投資ならば「流動性」があるしいつまでたっても売却という「出口」がある。

 そもそも業者が示している計画は破綻している。そんなダメな目標を達成するのに7つも20ものハードルを超えなくてはいけないのだ。

 ついつい「うまくやればもうかる」というサイトをみて引き込まれないようにすべきだ。

 

2022年1月11日