銀行の大事な客はお金を銀行に預ける人ではなくて銀行からお金を借りるひとだ。
自分でビジネスを始めるまでは銀行の客は金を預ける人だと思っていた。
銀行を紹介してくれた先輩から銀行の客はお金を借りてくれる人だから堂々としていればいいと言われて最初驚いた。
その先輩はその銀行の支店の借り手トップスリーに入ると自慢していた。わたしはそこまで借入をする勇気はないが、やはり銀行は先輩をVIP扱していた。
考えてみれば今時1億円預けてその人に1%に遥かに満たない金利を支払う人よりも1億円借りてくれて毎年金利を数百万円払ってくれる人の方が銀行にとっては大事な人だ。
お金を借りてくれる人が銀行のお客様ならばお金を返されることは銀行にとってもっとも嫌な話になる。
金利面で銀行と交渉するときはいつでも返しますよという態度でやるのが一番効く。自己資金や他の銀行から借りる当てがあってやらないといけないのだが、ちらりと自己資金で返そうと思えば返せるとか他の銀行はもっと低金利だとか言うのが効果的だ。
じんわりと日本円の金利も上がりつつあると見ていいだろう。特に銀行は新たな貸出金利を上げてくるに違いない。そんな時に「全部返してしまうぞ」というのも作戦のひとつだ。来る返すが資金繰りの当てがあってやらないといけないのだが。
2022年2月24日