ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

やっぱりソフトバンクはダメだった。

 ソフトバンクは2022年4-12月9125億円の損失をだした。

 このブログでは2020年6月から都度10回ぐらいになると思うがソフトバンクには投資するなと繰り返し述べてきた。

 2020年6月の時点でソフトバンクの未来に疑問を呈する人は全くいなかったと言っていい。資産運用のユーチューバーたちは孫正義の力を信じて投資を続けるべきだと異口同音に繰り返していた。

 私は、ソフトバンクは中国関連のビジネス比重が大きすぎること、新しいビジネスなど簡単に成功することなどない、たまたま携帯電話事業とアリババ買収が旨く行っただけだ、ビジョンファンドの数々の買収プロジェクトはすべて失敗するとした。

 2020年ソフトバンクを推奨していた専門家やユーチューバーは猛省してほしい。野村證券も私にソフトバンクの株や債券を斡旋してきた。皮肉の一言でも言ってやりたいが担当者はすでに配置転換になっている。

 運が良ければ1,2年の間に金利が下がりIT関連企業の株価が上がるかもしれない。だが中国に深く足を突っ込んでしまったこと、高値で買ってしまったビジネスの芽がでないこと、は金利が下がっても逃れられない。

 アメリカの金利はしばらく高止まりでIT関連の株価は上がらないだろう。場合によってはソフトバンクは今年あるいは来年中に倒産の危機もあっておかしくない。

 どの程度赤字が続くとソフトバンクが倒産するのかはわからない。

 だがその場合法人税を今まで納めてこなかった企業に公的資金を注入することに日本国民はどう考えるのだろうか。メインバンクのみずほ銀行は大きな痛手をうけることになるが、そのように処理をするのだろう。その時の日本株式市場や金融に与える影響はどの程度のものなのだろう。

 私の関心は株価ではなくすでにソフトバンクの後始末の方が気になっている。

2023年2月13日