ロシアのウクライナ侵攻で皮肉なことに欧州大陸は安定する。
韓国、北朝鮮、中国、ロシアは世界の4反社国家といっていいがユーラシア大陸の四か国の塊の西側南方面の軍事境界線はウクライナで曖昧だった。
欧州の北方面はポーランド、バルト三国、フィンランドがNATOには入っていてベラルーシがロシア側なので軍事国境線ははっきりしていた。
だが欧州の南側はウクライナがロシア側ともNATO側とも考えられる立場にあった。中立国という立場でもあったがそのことがロシア側とNATO側の不安定な関係となっていた。
NATOの拡大を考える米国側とそれを阻止したいロシア側が緊張を続けていた。それが今回のロシア侵攻で皮肉にも解消されたのだ。
さらにソ連からロシアになり共産党政権が崩壊しロシアでは一応民主的な選挙が行われるようになった。NATO側の諸国はこのことを好感しかつてのソ連に対する敵対心はなくなり、新たなロシアに対しても警戒感が低くなっていた。
ロシアに対する警戒心のゆるみが欧州を不安定にしていた。
実際ドイツはじめ国の命とも言えるエネルギーを歴史的敵国ロシアからの天然ガス供給を拡大しようとしていた。
しかし今回のウクライナ侵攻でロシアは共産主義のソ連と同じだったことにNATO側諸国は気が付いた。ソ連であろうtがロシアであろうがNATOにとっては敵であるということが認識され西側諸国の団結を生んだことになる。
ロシアとの軍事境界線がはっきりし西側諸国が団結することによって今後世界は安定の方向に進むだろう。
ただしロシアの成功を真似して調子に乗った中国が台湾に侵攻しないことが大前提だ。今こそ日米安全保障条約を基本に他の西側諸国が一枚岩で中国に対峙しなくてはいけない。
2022年2月26日