ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

「人は自分の頭で物事を考える」はなかなか意味深い 

 「人は自分の頭で物事を考える」と言いうのはなかなか意味が深い。

 ふだん、私の政治経済社会のボヤキを右から左に聞き流し、全くその類の話には無関心な妻がなんの拍子かに発した言葉だ。

 たまに、とてもたまにだが、我妻は良いことを言う時がある。 

 人は他人の頭で物で考えない、自分の頭で考える、あたり前の文章だが、未来を予想するには金言だと私は考えている。

 何度か述べているが、このブログは自分の政治経済社会の予想が結構当たるような気がしたので、まずは記録に留めておくことを目的で始めている。

 つまり自分で未来を予想しそれが当たるかどうか確かめたかったのだ。自分の予想を記録に残しておかないと、予想がその通りになっても自分でも予想していたかどうか曖昧になる。ましてや人に私の予想が当たったとは言えない。

 そんな未来を予想をするときに「人は自分の頭で物事を考える」という言葉を大事にしている。

 よく「相手の立場に立って考えなさい」と言う人がいる。だがそれだけでは不十分だ。

 予想をするときは相手の立場に立って自分ならどうすると考えていてはいけない。相手の立場に立って相手の頭の中で考えないといけないのだ。

 つまりまずは目線に合わせる、それだけでは不十分で大事なのは相手の価値観と頭脳で物事を考えなくてはいけない。

 

 具体的な例を考えてみよう。

 ロシアは20万人投入した兵士のうち2万人〜3万人が犠牲になったと言われている。

 プーチン大統領の立場になってみればそんな大損害を受けたら停戦あるいは撤退を考えるだろうと思う。

 そう考えるのはあくまでも私たちの頭、つまり自分の判断基準や価値観で物事を考えるからだ。

 日本はあの痛ましい第二次世界大戦で400万人が犠牲になった。広島長崎の原爆、東京や日本各地の無差別空襲、沖縄決戦、などすべての犠牲者の合計だ。

 そして日本人のほぼ全員再軍備核武装を主張する人も含めて二度と戦争はやりたくないと考えている。その価値観で物事を考えるとすぐに停戦ということになる。

 一方で5月初めロシアは第二次世界大戦戦勝記念日があったが、独ソ戦で民間人含めて2700万人が犠牲になっている。繰り返すが270万人ではなくて2700万人だ。

 第二次世界大戦で一番犠牲者が多かったのは敗戦国のドイツでも日本でもなくソ連だった。

 戦争に勝つために2700万人を犠牲にしたロシア人、その今のリーダーであるプーチン大統領が兵士が2,3万人死んだからと言って撤退や停戦をするわけがない。プーチンは死ぬまで戦争を続けるし、その後継者もロシア人から選ばれるのであれば同じく目的を達成するまで戦争を続ける。

 プーチンプーチンのの頭で物事を考える、ロシアは簡単に諦めない。

2022年6月5日