予想通りTIME誌の表紙は安倍元首相だった。
最近のTIME誌は左寄りで中国観光のページがあったり自然保護の記事がやたら多かったりでよからぬ方向に行っている感じがするのだが、英語の文章は綺麗だし目の付け所はリベラルとしていいと思っている。
表紙はTIME誌のいつもの赤色の縁取り、その中に弔意の意味だろう、白黒写真で安倍元首相が腕を組んでいる姿がある。小さく"Shinzo Abe 1954-2022"と記載されているのが悲しい、彼は今年2022年に亡くなったのだ。
記事は3ページで、安倍氏が銃撃で亡くなったこと、平和な日本でのショッキングな事件であること、安倍政権は戦後最年少で総理になり、最長の政権であったこと。アメリカなど各国を巻き込んで中国包囲網を築いたこと、トランプ氏とは特に仲がよかったこと、アベノミックスで日本経済をどん底から引き上げたこと、などが記載されていた。
やり残したこととして憲法改正、経済回復がまだ弱いこと。そして安倍氏の派閥思想を引き継ぐ人物がいないことが書かれていた。
およそバランスの取れた記事だが、安倍氏はコロナの間総理をしていなくて批判を浴びなかったとか最後にサクラを見る会のことを書いていたり、岸田首相に期待するニュアンスもありで、この記事を書いたMIYAKO SHIBATAさんは左寄りかなと思う。
まあそれはいいとして、犯人の動機、統一教会、保守と統一教会の関係、などについては一切書いていなかった。
隔週刊誌で出版時にあまり確たる情報がなかったからだと思うがTIM誌にしては薄っぺらい内容だった。
TIME誌ともあろうものがこれで終わったらアカンでしょと言うのが読後感だ。
2022年7月21日