ドラコの資産運用 織田俊夫

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ペロシ氏議長に質問!台湾海峡を渡る中国艦船をだれが沈めるのですか?

 過去のブログ「海で隔たっている以外台湾の方がウクライナよりすべての点で脆弱という事実」(2022年5月5日)で、敵と海で隔たりがある以外台湾はウクライナよりもすべての点で脆弱であると述べた。

 そしてその唯一の有利な隔たった海で中国艦船とだれが戦うのかを考えると非常に悲観的な状況しか予想できない。台湾は本当に防衛できるのかはなはだ疑問である。

 もちろん台湾軍は海を渡ってくる中国艦船に攻撃をするだろう。

 だがアメリカ軍は中国艦船に攻撃をかけるのだろうか。

 アメリカの中国艦船への攻撃は世界の第一第二の経済大国による第三次世界大戦の始まりとなる。

 ペロシ議長は台北で台湾を守ると言ったが、それは台湾海峡を渡ってくる中国艦船をアメリカ海軍ロナルドレーガンから発進したF18、F35戦闘機が攻撃をして沈めるという意味なのか。私にはペロシ氏にもバイデン大統領にもそれだけの覚悟はしていないと思う。

 ましてや憲法九条の改正もままならない日本が台湾海峡の中国艦船に攻撃を掛けることなど到底考えられない。

 となると台湾はウクライナと同様に自分たちだけで戦わないといけないことになる。

 台湾人がウクライナ人のように勇猛果敢であるという保証はない、台湾にはネオナチとも暴くれ者ともいわれるアゾフ大隊のような軍隊はない。台湾海軍が中国海軍よりも量質共に優勢であると聞いたことはない。台湾国内に親共産主義者ウクライナにおける新ロシア派と同じぐらいいるだろう。

 今回のペロシ議長の台湾訪問に対する反発で中国は中国台湾の中間線を超えて台湾側に入り込んだ。台湾軍もアメリカ空母打撃軍も見守るだけだった。台湾、アメリカは一歩攻め込まれたと言っていい。

 台湾海軍の10倍、100倍の数の艦船が台湾海峡を渡る時、だれが戦うのか。私はペロシ氏やバイデン大統領だけでなく、今回のペロシ氏の台湾訪問を中国に一発食らわせてやったと無邪気に喜んでいる保守の論客に問いたい。

2022年8月6日