映画「あの娘は知らない」を観てきた。
伊豆の伊東を舞台にこどもの頃両親を亡くした小さな旅館のオーナーである若い女性と1年前の彼女を亡くした男性とがお互いの傷を癒していく話だ。
男性は亡くなった彼女が伊東の彼女の旅館に泊まっていたことを知り泊りに来たのだ。旅館は休みで女性一人だったが、男性の事情を聞いて宿泊してもらうことになる。
いろんなことが抽象的に作られているように思う。
女性の両親はおそらく伊東の街で交通事故で無くなったのではないかと想像できるが、はっきりと映画の中では言っていない。男性の亡くなった彼女も伊東で亡くなったことは分かるのだがおそらく自殺だったのだとは思うのだが映画の中で決定的な言葉はない。
女性はレズのようにも思えるし、単に若いころ女性の先輩にあこがれていただけのようにも見える。女性が一度好きでもない人に抱かれたことがあると言うがそれが憧れていた女性の先輩なのか、男性の亡くなった彼女なのか、それとも全く別の人なのかわからない。
男性と女性は惹かれあっていたようにも見える、なんとなく未来があるようだがこれも分からない。
映画の景色やイメージは美しい、でも解釈は人それぞれということなのだろうか。
最後に「あの娘は知らない」という映画の題名の意味がわからない。
映画のレビューで誰か知っていないかとしらべたが、同じ疑問を持っている人が一人いただけだで回答はなかった。
伊豆の伊東の小さな旅館と海を舞台にした小さな話なのに心に残る映画だった。
2022年9月27日