ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

映画「天間荘の三姉妹」を観てきた。超大作かもしれない、いや超大作だ。

 「天間荘の三姉妹」は、先のブログで述べたことがあるが「さかなの子」で熱演をしていたのんが主人公を演じている。

 のんはNHKの朝ドラでブレークした後、彼女の事務所の問題なのか彼女自身の問題なのかテレビからは干されているらしい。実際長い間テレビには出てきていなかったが、最近になっていくつかの映画で主演をしている、またなんと監督もしている。

 そのうち「さかなの子」しか観ていないが、彼女の女優としての私の評価は高い。彼女が演じる映画ならきっと面白いと思って予告編を見ずに映画館に行った。

 チケットを買った後で気が付いたのは2時間40分もの長編だった。

 伊豆か熱海の海辺の旅館の三姉妹の日常や姉妹愛を描いたような映画かと思ったが、上映時間が長いので不思議に思っていた。

 実際には映画の長さだけでなく内容が予想と全然違っていてしかも大作で驚いた。

 少しだけ種明かしをすると「天間荘」はあの世に行く途中の世界にある旅館だ。

 あの世に行くことが決まっている人もいれば、あの世と現世の間にいて宿泊している間にどちらかを選ばないといけない人もいる。

 旅館には主人公の腹違いの姉二人と義母がいてそこに今まで行き来が全くなかった主人公ののんが泊ることになる。

 のんは現世で交通事故に遭って瀕死の重傷、半分生きて半分死んでいる状態になりこの「天間荘」にやってきたのだ。

 主人公の腹違いの姉二人と義母を含め街の大半の人達はすでに死んでいるけれどもあの世に行くのをまだためらっている人たちだ。

 この類の話はあの世を描くと辻褄が合わないことがあったり、当たり前だが現実味がなくて興ざめすることがあるが、そんなことはまったくなくては話に素直に入っていける。

 そして登場人物みんなが優しい、そして死というテーマにも関わらずストーリー全体が暖かい。日本人の世界観とか宗教観なのかもしれない。

 2時間半以上かけて観た価値があった。のんもやっぱりエライ!

2022年10月31日