今米国長期債券を購入してはどうかと思う。
円安が進み6月末には144円台になっていたがその後反転し138円台まで円高が進んだ。
野村証券の昨日のサイトを見ると2052年2月15日満期の米国債券トレジャリーストリップス(L9659)の価格が35.48ドル(7月13日)となっている。
購入単位満期1000ドルなので354.8ドル(約4万9千円)が最低購入価格になる。29年後の2052年2月に1,000ドル(今の為替で1万3千800円)になって戻ってくる。
日本の国債の金利を考えると信じられないが、およそ3倍近くになると言うことだ。最終利回りは3.65%なので29年経つとこんなに増えることになる。
29年間も保有できない、年配の方はそんな長生きしないという意見があるだろう。
だが電話一本、インターネットの指示で満期までの間簡単に売却することができる。長期で保有した方が良いとは思うが最後まで持たずにタイミングをみて売却するのも良い。
米国債はドル建で為替リスクを避けたい人も多いかと思う、だがこれもうまく利用するべきだ。
今米国金利が高く債権の価格は安い。一方で金利が高いのでドル高円安だ。
今後金利が安くなると債券価格は上昇してドルベースでは利益が出ることになる。だが金利が下がると円安になって為替では損をする方向になる。
プラスとマイナスの両面になるのだが、金利が下がることによって35.48ドルが一気に50ドルや60ドルになることがある。
その時米金利が下がっているとドル安円高になる。しかし為替は日米政府の為替操作や市場の思惑が大きく影響するので円高は110円が最大ではないかと考える。
そうなると金利低下による国債値上がりの方が為替損よりも大きいことになる。もちろん状況によって損の方が大きくなるがこれはご自身で予想してほしい。
もう一つの金利低下時のオプションは債権売却、株購入だ。金利が下がると国債の価格は上がるので売って、円貨に戻さずに米国株式購入に使えばいい。金利が下がる局面で株式は値上がりをするからだ。
売買するのが嫌だと言うのであればそのまま29年間保有すればドル建てで3倍近くになって戻ってくる。その時に為替が3倍近くの円高一ドル50円になっていることはないのではないか。
比較的リスクの少ない資産なので一部購入はいいのではないか考える。
2023年7月15日
投資はご自身の考えとリスクでお願いします。