ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

中国のコロナ政策は実は間違っていないかもしれない

 昨年末中国政府はゼロコロナ政策を放棄した。

 混乱する中国を見てそらみたことかと西側諸国のメディアは報道しているが、私は中国政府の政策転換は正しいと考えている。

 私の試算ではコロナによる中国の累計死亡者数は今回の騒動が落ち着くまでに64万人~126万人になる。

 126万人はコロナウイルス発生当初の感染者の死亡率で中国国民全員14億3千万人が感染したと想定して掛けたものだ。

 64万人は日本の昨年末の累計死者数5万6300人を中国と日本の人口比率である11.4を掛けたものだ。

 中国のコロナウイルスが発生当初より弱毒化していなくて中国製ワクチンが有効でなければ死者数は126万人になる。

 コロナウイルスが発生当初より弱毒化している、または中国製ワクチンが有効、あるいは両方の場合は死者数は126万人より減るが少なくとも64万人は亡くなる。

 中国人の平均寿命を85歳とすると荒っぽいが14億3千万人÷85年で毎年1682万人が死亡していることになる。最悪の場合の126万人はその7.4%となることになり、最善の場合の64万人は3.8%になる。

 死亡者数が3.8%~7.4%増加することはインパクトがあるが、かつての欧州のペストのように人口が半減するような話ではない。日本では最善の場合の死者数が3年間ではあるが発生しそれを許容してきたのだ。

 中国の医療体制は貧弱で死者数がもっとが出るという見方もある。だがもう中国は貧困国家ではないしそれなりの医療体制は整っているわけで過小評価するのは正しくない。

 中国政府は感染者数を発表せず普通の風邪と同じ扱いにし自由に歩き回ることを許し海外への渡航も制約しないようにした。

 いままではコロナの恐ろしさを喧伝しロックダウンで完全に国民の自由を奪っていた。完全な手のひら返しで中国国民は混乱している。中国政府らしい荒っぽいやり方だ。

 だが間違っていないだろう。日本や世界の多くの専門家が中国はコロナで大混乱になると言っているが、述べたような死亡者数で中国国民全員が免疫を持ち落ち着くものと予想している。

 中国は西側諸国が3年かけてやったことを6か月でやろうとしているだけだ。

2022年1月2日