ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

楽天モーバイル、三木谷さん、コスト計算をご自分でやりました?

 楽天モーバイルが苦戦している。

 楽天モーバイルの不振の原因は「三木谷氏が自らコスト計算をしなかった、あるいは初歩的な計算ミスを行った。」からだと私は推測している。

 楽天モーバイルは当初ゼロ円プランで一気に顧客を増やそうとしていたが取りやめた。

 そして立上時今年度黒字化と言っていたが起死回生がない限り無理になっている。今は何が何でも基地局を増やして全国を電波で網羅しないといけないのに、逆に今年度基地局開設を抑制してコスト削減をしている。

 そんなニュースが出ていて多くのアナリストが楽天グループの分析をしている。だがどうして楽天モーバイルが苦境に陥っているのか原因については誰も語っていない。

 楽天モーバイルは基地局一つのコスト計算を間違ったとしか思えない。

 本来であれば基地局一つのコストを業者にブレークダウンさせてそれぞれのコストを議論して適切な価格まで精査しなくてはいけない。身近なもので言えば家を建てるときに材料費、人件費、利益、などそれぞれ詳細を市場価格と比較してやる方法と同じだ。

 それはCEOとか会長と言われる人であっても徹底的に何度も自分でやらなくてはいけない。三木谷氏は勝負をかけるビジネスの一番大事な設備投資を部下任せにしていたのではないだろうか。

 自動車業界や建設業界であれば業者の見積もりは積み上げになっていて、コストの議論をするし業者はけっこうぎりぎり利益の少ない見積もりを出してくる。もしかすると楽天は今までそういうコスト積み上げに慣れていない企業だったのだろう。  

 設備費用が計画と実績で乖離しているのはトップが「基地局のコスト半分になるだろう、業者を叩いて安くさせろ!」とだけ言って放っておいたのかもしれない。

 私は他のアナリストと同様に楽天モーバイルは勝ち目のない大変な苦境に陥っていると見ている。

 にもかかわらずある参議院議員にあることないこと暴露をされていると聞く。事実ならば、飲みに行く時間があればコスト計算しておくべきだったということになる。

 古今東西2正面作戦で成功した偉人はあまり聞いたことがない、大変お気の毒に思う。

 さてこのブログの趣旨には蛇足になるが、メイン銀行はみずほ銀行らしい。みずほ銀行への投資は止めておいた方がいい理由が一つ増えた。

2023年1月16日

投資はご自身の判断とリスクでお願いします。