ウクライナ戦争の日本の世論を見ていると、保守の多くがウクライナがロシアを追い出すまで戦争を続けよとしている。
その理由は力による現状変更は許せば中国を増長させ台湾危機に繋がると言うものだ。
一見それは現実的でまともな意見だ。だがあくまでもウクライナが戦争に勝つと言う前提だ。
しかしウクライナに勝ち目はない、負けるのだ。
ウクライナが負けるとしたら一刻も早く戦争は止めた方がいい。
このブログで述べてきたように両国の妥協、唯一の解決策は東南部5州で国連による住民投票をして帰属を決め、ウクライナはNATO入りせずに中立を宣言ることだ。イーロンマスクやかつてキッシンジャーが言っていた解決策だ。
それでも西側諸国はこの敗北を受け入れるべきだ。
戦争継続を主張する人たちはウクライナがこの戦争に勝つ前提だ。だが現実はウクライナには敗北しかない。戦車を300台や500台供与してもらったとしてもロシアの何十万という歩兵に勝てる訳がない。これまで西側の莫大な武器供与にもかかわらずロシア占領地域は11ヶ月と変わりがない。そもそもウクライナ軍にはロシアに併合されたクリミアを含む5州を取り戻す士気も根性もない。もし旧日本陸軍だったら5州の内最低1州は血眼になって奪い返しているだろう。
戦でロシアは疲弊すると専門家は言っていたが未だに破綻の兆しはない。疲弊しているのは西側所億だ。
エネルギー価格は高騰し物価は上がり、そのために金利を上げて経済はブレーキをかけられふらついている。
一方でロシアは明日にでも破綻すると言われていたがエネルギー価格は高騰に支えられ西側諸国以外から工業製品を輸入してタフに耐えている。
今後戦争をさらに継続してもアメリカが当初目論んでいたようにロシア圭座は破綻しない。一方でアメリカはどんどん国力がそぎ落とされることになる。
幸い中国は不動産バブル崩壊、ゼロコロナ対策の終焉、などでもたついているが、軍事拡大、宇宙開発で確実に覇権を強めている。
本来であれば全力で中国の封じ込めをやらないといけない。
アメリカは国力を維持するためにウクライナ戦争は「負け」でさっさと結論を出すべきだ。即刻ロシアとの間では手を打って中国の締め上げと台湾危機に専念すべきだ。
2023年2月12日