ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ウクライナの冬が来る前にロシア以外の国はどう動くのか

 先のブログで述べたようにロシアは4州を併合しウクライナとの停戦ラインを4州の西側に引いて暗黙の停戦案を示しているとした。

 この停戦案に対してアメリカ、EUウクライナはどのように対処するかだ。

 アメリカの目的はロシアの破壊と弱体化にあるので、ジレンスキー大統領に戦争を続けさせるように仕向けることになる。

 ただロシアを刺激し過ぎて核を使用させてはいけないので供給する武器をアメリカは制限する。ウクライナ軍の侵攻は最大でもクリミアを含む5州を奪還する範囲になる。実際にはそこまではいかずにこれら5州で戦闘がだらだらと続いてロシアを疲弊させることを目指すだろう。

 EUはロシアのガス供給を絞られ冬を迎えることになる。ノルドストリームが何者かによって破壊されたのでロシアと交渉してもガスは供給されない、よってアメリカに追随するしかない状況だ。ロシアとEUの分断はノルドストリームの破壊で達成できたと言っていい。

 しかしエネルギー危機は間違いなくやってくることになり各国政府が持ちこたえられなくなってEUはこの冬分断の危機に瀕する。ハンガリー、イタリアに続いて反EU,反グローバル、親ロシアの政権ができることになる。

 アメリカから戦争を継続せよと圧力をかけれれ、ロシアからは実質の停戦提案をされているウクライナはどうするかだ。

 今から冬が来るまでに4州を奪還することは不可能だろう。万が一4州を奪還しても冬の間ロシアの反撃を防ぐのは大変だ。ロシア系住民が多数を占める地域なので兵站などにゲリラ攻撃をされることになる。

 もし私がジレンスキーであればアメリカからの圧力を誤魔化しながら散発的な攻撃を4州にかけて戦っているふりをし、実質戦闘を縮小していく。つまりプーチンの停戦案に乗ることを選ぶ。

 ウクライナ国民のことを考えれば最善の方法なのだが、アメリカは許さないだろうし、アメリカに指導されているウクライナ軍がジレンスキーの言うことを聞くかどうか分からない。

2022年10月5日