ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

輝いていた神戸はどうなっているのだろう その2

 ゴールデンウィーク中関西まで足を延ばしたのにどうして神戸に立ち寄らなかったのだろう。

 神戸が昔ほど私には魅力的ではなくなったのかもしれない。その理由は私自身にもあるし神戸自身にもある。

 私自身の理由としては私が歳を取ったからだ。

 神戸の街は坂が多い。歳を取って気が付いたのだが神戸の街を歩くのが大変なのだ。

 神戸の街は東西に北から六甲山、阪急電車沿線、JR沿線、阪神電車沿線、43号線の港湾地区となっていて北が高く南が低くなっている。

 東西に3本の線路が走っているので電車でも徒歩でも便利だが、南北には線路がないので歩くのは大変で不便だ。バスはエンジン音を上げながら坂を上っていく。

 神戸は北ほど高級住宅街で南ほど庶民の家が多い。

 たとえば高級住宅街とされる阪急沿線に住んだして東西には移動は簡単だが南北には厳しい。

 この点が東京や大阪と根本的にちがうところだ。二十歳のころはなんのこともなく坂を上り下りしていたが歳をとれば苦痛になる。

 さらに昔思っていたほど神戸の街は狭くなく東京の街と違ってどこに行くにしてもある程度距離がある。若いころは距離があることも気が付いていなかった。

 私自身の理由としてもう一つは神戸独特の異国文化にあまり興味がなくなってしまったからだ。

 サラリーマン時代に海外に何度も行ったり住んだことで神戸の持つ異国情緒が特別なものではなくなってしまった。

 さらに最近は海外の物は日本の田舎にいても普通に手に入るし、外国人は地方のあちこちまで観光に来ていて珍しくない。

 その昔、カマンベールシーズはほとんどの日本人は食べたことがなかったが、神戸市のチーズ工場で試験的に生産していてとても珍しかった。今は地方のスーパーでも売っている。

 隣の芦屋市のケーキは有名だったが今や全国に支店がある。それだけでなく同じようなおいしいケーキ屋は日本各地にある。

 私の経験もあるが日本の国際化により神戸市はかつての絶対的優位性が無くなってしまったのだ。

 さらに神戸市自身も発展にブレーキをかける失敗をしてきたようだ。

つづく

2023年5月10日