ドラコの資産運用 織田俊夫

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トップガン、マーベリックとF16戦闘機

 トップガン、マーベリックでは主演のトム・クルーズがF18戦闘機の教官として軍に戻り、結局自ら敵を攻撃しに行く。

 最新鋭のF18戦闘機の戦闘シーンが迫力があって大ヒットした。

 F18戦闘機のパイロット候補生はエリート中のエリートだ。選び抜かれた肉体と精神を持っていても厳しい訓練に次々と脱落していく。

 飛行機の操縦、しかも戦闘機となれば大変な技術がいる。

 ウクライナ戦争を専門とする人たちは、西側がF16戦闘機を供与することが決まったので戦況はウクライナに断然優位になると言っていが、この映画を観たのだろうか。

 戦闘機を乗りこなすのに数年かかるのに戦闘機を供与されたらこの秋にでもウクライナが制空権を取り戻すような話をしている。まったく不可能なのに。

 ウクライナにも空軍のパイロットがいる、という人がいるが違う飛行機を乗りこなすのは簡単ではない。

 民間機で例えば最新鋭のボーイング787を操縦しているパイロットは737型機を操縦してはいけないことになっている。操縦できたとしても安全を考えてパイロットは一機種しか操縦してはならないことになっている。

 それほど他の機種を乗ることは難しいのだ。

 映画の中に敵国が保有していたF14戦闘機をトム・クルーズが盗んで操縦するシーンがあるが、一昔前の戦闘機なのでコンピュータ化されておらず苦労して何とか離陸するシーンがある。

 今回ウクライナが供与を受けるF16戦闘機は最新鋭の物ではない。

 ウクライナパイロットがこの機体を操るのは相当の負担になる。

 ウクライナ軍がF16戦闘機を戦場に送り出すのは早くても2025年以後になるだろう。

 それどころかウクライナNATO諸国から供与された戦闘機を使いこなすことなく停戦を受け入れることになると考えている。

 

2023年7月13日