ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

中国ゼロコロナ政策撤廃時の予想の振り返り

 暑い夏の日々が続いている。

 そういえば日本のコロナは落ち着いているが中国ではどうなったのだろう。

 2022年終わりに中国は突然ゼロコロナ政策を止めた。

 都市をほぼ完全に封鎖し人々の行動を制限していたが、それに耐えられなくなった中国人が暴動を起こすなどして、ゼロコロナ政策に限界が来たからだ。

 いままで全くの自由がなかったのに一気に中国社会をコロナ以前の状態に戻した。

 多くの識者、特に日本の保守右派から、バカなことをしている、死者が一杯出て大混乱になる、と批判をしていた。

 だが私はこのブログ「中国のコロナ政策は実は間違っていないかもしれない」(2023年1月2日)において反対意見を述べた。ぜひとも読んでいただきたい。

 ずるずるとゼロコロナ政策をするか、ゼロコロナ政策を放棄して一気に平常化するかの二択しかない。

 前者の場合経済が長期で停滞する。後者の場合一時的に社会は混乱するが短期で落ち着く可能性がある。

 中国には西側のワクチンがないので前者も後者も犠牲者の数は変わらない。後者の場合一時的な医療体制のひっ迫はあるが、中国は後進国ではないので崩壊することにはならないとした。

 そして長くて6か月以内に中国のゼロコロナ政策撤廃による混乱は収拾すると結論づけた。

 最近の中国から漏れ聞こえてくる情報を総合すれば、この予想は当たっていたと言っていいのではないか。

 日本の識者が間違ったのは、中国は遅れた国である、日本のやっていることが正しい、という思い込みに加えて、保守右翼は共産主義の国が困っているざまあみろという感情があったからだ。

 このような姿勢で物事を見ると予想を外すことになる。中国のゼロコロナ政策をあげつらっていた人たちに反省をしてもらいたい。

 それにしても暑い日が続く、中国は大陸だから日本と同じかそれ以上に同じように暑いだろう。

 1月2日の私のブログでは多くの死体が出るゼロコロナ政策撤廃を冬にやったのは火葬場のキャパを考えた中国指導部の賢明な判断だともしている。

2023年7月18日