ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

主張と説得と許容、正しいことをするには大きな心も必要だ。

 サントリー社長がジャニーズ記者会見後権問題に厳しく対応していく、ジャニーズを広告として起用しない方針であることを発表した。

 マスコミが大々的に報じる一方で、ユーチューブでは批判が出ている。主に二つの視点からの批判だ。

 一つは、偉そうに、ジャニーズの問題は数年前に文春が暴露している、またガ―シ―は1年前に暴露しBBCは数か月以上前に報道しているし国連は1か月前に調査結果を発表している。今頃、世の中の動きが出てきてから立派なことをいうなど卑怯だというものだ。

 もう一つは、ウイグル人の人権を弾圧している中国で平気で商売をしていてジャニーズ問題で人権言うのであればどうして中国共産党に対してサントリーは物申さないのか、と言いうものだ。

 まったくその通りなのだ。わたしも偉そうに言うなと言いたい。

 だが世の中そういうものなのだ。

 私は正しいことを主張することができるのは1割だと思っている。悪いことを普通にする人も1割いる。

 日々の生活で精いっぱい、お金を稼ぎ自分の地位を守るために生きている、どっちつかずの人達が8割いる。サントリーの社長もそうなのだ。まあ人の上に立ってはいるが小者と言っていい。

 8割の人が1割の悪い人たちに流されたら国は亡びる。1割の正しいことを言う人たちは残りの8割を説得しなくてはいけない。そして彼らが正しいことに同意して行動を始めたら過去のことは許さないといけない。味方にするのだ。

 民主主義は良くも悪くも多数決だ。健全な民主主義を保つために重要なことなのだ。1割が正しいことを主張しても9割が同意せずに悪い方向に流れたら意味がない。正しいことを言う人は主張するだけでなく、曖昧な人たちを説得し、そして仲間にし、許さないといけない。

 ジャニー問題はようやく世間が動くようになった。いままでダンマリを決め込んでいた人たちも正義を口にするようになった。よくもまあ今まで黙っていたなと呆れるが、そればかり言ってるとと正しい人たちは敵ばかり作って孤立することになる。正しいことを言う人はそれを通すために少々スマート(利口、狡猾)な考え方をしなくてはいけない。

 まあそれにしてもサントリーの新浪氏って小粒な奴だなと思う。

2023年9月19日