イスラエル軍は空軍も陸軍も強い。
だがそれは過去4回の中東戦争でのことだ。
特に第3次中東戦争を除いた3回の戦いではイスラエル側が先に奇襲攻撃をかけていて念入りに計画されていた。
イスラエルのファントムやF15がアラブ諸国のミグ戦闘機をばったばったと落としたと言う話が新聞やニュースになっていた。アメリカ製の戦闘機は圧倒的な強さを持っていると私は思っていた。
だが最近は軍事オタクがユーチューブで過去の中東戦争の詳細を説明しているものがある。それによると事情はちょっと違う。
最初イスラエル軍は大型の偵察機から妨害電波を出してその間に少数の戦闘爆撃機で敵のレーダーを叩く。同時に戦闘爆撃機が地対空ミサイル基地を攻撃するのだ。
よく準備が出来ずに飛び立ったアラブのミグ戦闘機はイスラエルの妨害電波で敵の状況も分からずにあっという間に打ち落とされるというものだ。
制空権が確保されるとイスラエル陸軍がヘリコプターと戦車で敵を追い払いながらパレスチナやシナイ半島の砂漠を進軍する。
F15は分からないが、過去のミグ戦闘機とファントム戦闘機が同じ条件でドッグファイトをすればどちらが勝つか分からなかったらしい。そしてアメリカの戦闘機もミグ戦闘機と同様に誘導ミサイルがポンコツで当たらないことは普通にあったらしい。
結局のところよく計画されていることと奇襲であることからイスラエルは勝利してきたのだ。
さらに先に始まったウクライナ戦争では、歩兵の携帯ミサイルがロシアの戦車やヘリコプターを次々と破壊し、ドローンが歩兵の上からコーラ瓶サイズの爆弾で狙い撃ちをしたというように戦い方が根本的に異なってしまった。
イスラエル陸軍が得意とするヘリコプターや戦車が役に立たないかもしれないのだ。
華々しく援助が報道されたドイツ製戦車レオパルドの戦果はウクライナ贔屓の西側マスメディアをしても聞こえてこない。
ましてや今回の戦場は砂漠や高原ではなく建物の密集地帯でイスラエル軍はビルに隠れた敵から狙われることになる。
イスラエル軍は24時間以内のガザ東部からの避難を勧告し今にも攻撃をかけるとしていたが未だに大掛かりな進軍はない。
普段奇襲している軍が逆に奇襲を受けて混乱し準備に時間がかかっているのに加えて、昨日のブログで述べたように目標が定まらず、そしてウクライナ戦争で戦いのやり方が変わったことでイスラエル軍に多大な被害が受けることを恐れているのだと考える。
2023年10月17日