ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

1割の正義感のあるひと その1

 この世の中は正しいことをする人が1割、悪いことをする人が1割、いずれにも流される人が8割いる。

 ジャニーズ問題は被害者のカウワン氏が告発をしても、BBCが世界に向けて報道しても日本のマスコミはだんまりを続けた。

 他の中間に位置する8割の人たちは、無視する、無関心を装う、被害者を中傷する、誤魔化しをしていた。正しいことをする1割の人にとっては苦しい時間が過ぎて行った。

 それでも忍耐強く被害者と一部のマスコミとユーチューバーなどのが訴え続けた。

 耐えられなくなったジャニーズ事務所は記者会見を開きジャニー喜多川の長年にわたる少年たちへの性犯罪を認めた。

 手のひらを返して8割の人達がジャニーズを批難しだした。マスコミも企業も周りの様子を見ながら恥ずかしくもなく立場を変えていった。

 その一人がこのブログ(9月19日)で述べたサントリー大代表の新浪 剛史氏だ。

 記者会見で威勢よくジャニーズの人権侵害について述べた。長い間ジャニーズ問題に頬かむりしていた自らの責任は何の言及もなかった。人権侵害を言うならばサントリーが商売をしている中国では人権弾圧についても言及しないといけない。

 だが彼だけではない、彼は典型的な8割の人間だ。

 日和見主義、功利主義、利己主義、だ。その上にえらそうでいいかっこしいだとネットの世界で批難された。

 だが彼らのようないい加減な人たちを味方にすることが正義を通すための唯一の現実的な方法なのだ。

 世の中は気を抜けば1割の悪い奴らが悪いことをする。その日ぐらしをしている、あるいは正義感があいまいな、あるいは拝金主義の8割の人達は悪事を加担したり、見逃したりするのだ。そして世の中は腐っていく。

 日本が正しい平和な社会などと安心してはいけな。いくつもの正義と悪事の間で8割の人達が今も日本の揺れ動いていることを現実として受け入れ、粘り強く正しいことをする人たちは戦っていかなくてはいけない。

2023年11月5日